養豚経営情報
養豚アカデミー
Pig School for Professionals
-
日本の養豚アカデミーとして産業界のプロフェッショナル達のための海外・国内の情報と独自コンテンツを持つウェブサイト
-
経営管理を中心とした8本柱:経営・繁殖・栄養・施設と設備・種豚と遺伝・健康・福祉・食の安全とSDGsの下に36コンテンツ
-
スマホでは画面右上の黄緑色モバイルメニューをクリックすると8本柱とその下タブあわせて37分野が一覧できます
-
子豚のような好奇心と行動力、そして成長力を目指しています。こぶたの学校長・纐纈雄三
-
カンサス州立大学の推薦飼料配合例、KSUサイトから2019版に掲載されていないものは2007年版のものを掲載
-
カナダGenesus社が発表した種豚会社4社(PIC, TOPICS, DNA, Genesus)の推薦配合の比較からのまとめ
子豚・肥育期
繁殖豚
離乳豚
種豚会社4社の推薦栄養量と配合割合の比較
カナダGenesus社が種豚会社4社の推薦栄養量と配合割合の比較を発表しています (Genesus Competitive Edge, Sep/10/2022)。種豚会社で変わるもの、変わらないものがあるようです。
種豚会社間で変わらないもの
体重が増えると、コーンの配合量が増え、カロリー量が増え、大豆かすと合成アミノ酸の配合量が減り、タンパク質%とアミノ酸%が減る。そしてリジン:カロリー量比率も減る。なおリジン:カロリー比率が重視されるのは、豚の身体のタンパク質生成量は、エネルギー量に依存しているからです。エネルギーが少ないと、身体のタンパク質生成量も充分でなくなるからです。
各種豚会社とも、子豚・肥育期の飼料ではコーンDDGSを10%含有し、白グリース1%を含有しています。
各種豚会社は、最後の肥育用を除いて、3週間毎で出荷まで5種類(子豚用2種、肥育用3種)の飼料切り替えを奨めている。
種豚会社間で変わるもの
コーンと大豆かす配合割合そしてアミノ酸配合量が違う。そのためリジン%とリジン:カロリー量比率が種豚会社によって違ってきます。
体重が増えるにしたがってその差がはっきりしてきます。子豚用1と2では、その差は10%前後ですが、肥育用ではその差は20%を超えてきます。例えば、肥育期3ではGenesusでは、2.44で、Topicsでは3.03で、3.03÷2.44=124%、肥育期2では、DNA社が2.97で、Topicsは3.60で3.60÷2.97=121%です。種豚会社を変えると飼料配合も変える必要があるようです。