養豚経営情報
養豚アカデミー
Pig School for Professionals
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日本の養豚アカデミーとして産業界のプロフェッショナル達のための海外・国内の情報と独自コンテンツを持つウェブサイト
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経営管理を中心とした8本柱:経営・繁殖・栄養・施設と設備・種豚と遺伝・健康・福祉・食の安全とSDGsの下に36コンテンツ
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スマホでは画面右上の黄緑色モバイルメニューをクリックすると8本柱とその下タブあわせて37分野が一覧できます
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子豚のような好奇心と行動力、そして成長力を目指しています。こぶたの学校長・纐纈雄三
サブセクション:経営実例
経営において、会社としての使命や価値観を明らかにすることは大切です。以下、さまざまな実例をあげます。
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米国大手生産者クレメンス食品グループ
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米国中堅生産者シュワルツ農場
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米国中堅生産者トッシュ農場
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米国大手JBS食品のガバナンスとコンプライアンス
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米国中堅生産者ウエイクフィールドポークの展望と価値観
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米国中堅生産者ダイカス農場の使命と価値観・経営方針
繁殖セクションの実践繁殖に、米国フェアモント獣医クリニックの人事と繁殖の例、賢人カストロ博士の人事と繁殖の例も参考に。
実例1:米国のクレメンス社概要
1965年にファミリーファームから始まり、現在は6代目であり、250以上のファミリーファームが参加しています。クレメンス社はファミリーファームでの生産・減または無薬・環境・福祉を配慮した高付加価値のポーク製品群を、米国内の意識高い系の消費者に対して自分達の「ストーリーを語り」高値で販売するというビジネスモデルで成功しています。クレメンス社は養豚の生産から販売までを一貫し垂直に組み合わされた豚肉生産加工販売グループであり、3部門:カントリーファミリー農場群、食品工場と運搬部門からなっています。3つの食品工場で米国の東海岸と中西部の顧客に運搬しています。2022年にはミネソタにも大工場ができます。生産は250以上の農場群で、13繁殖農場母豚11万頭で生産し、200以上の離乳農場と肥育農場をもっています。豚肉食品会社としては全米5位(年間650万頭)、自農場生産は全米10位(年間260万頭)です。年間売上1800億円です。ホームページは、https://www.clemensfoodgroup.comです。
以下クレメンス社代表Jose Rennells氏の話です。
クレメンス社の価値基準・展望・使命
クレメンス社の価値基準 Values: クレメンス社は3つの中核をなす価値基準を基盤に起業されました。それは「倫理 Ethics」「正直・一貫性Integrity」「未来への基盤作りのスチュワード精神 Stewardship」です。
クレメンス社の展望 Vision: 3つの中核の価値「倫理」「正直・整合性」「スチュワード精神」の実践をすることで、健康によくかつ持続可能なシステムで生産されたポーク食品を家族や顧客のために供給します。そして倫理、正直さ・一貫性、スチュワード精神という中核価値の実践をしている世界クラスのチームでありたい。
私たちビジネスはポーク製品の生産ですが、私たちの会社使命・展望は単純なものではありません。私たちの熱意と責任感そして働く上での倫理がすべての仕事に反映されています。
会社のすべての小部門まで、私たちの目的は、「正直・一貫性」をもってビジネスを運営し、「倫理」的に生き働き、「明日のための基盤作り」を行うことです。私たちは、クレメンスと出会うすべての人達と尊敬しあい、豊かな関係を築こうと一生懸命に働きます。クレメンスと出会う人達とは、私たちの製品をエンジョイしてくださる人たち、私たちと共に働いてくれるファミリーファームの人たち、固いパートナーである顧客、そして来る日も来る日も、高品質なポーク製品を生産するという責任を共有しいてるチームメンバーたちです。なおクレメンス社は従業員をチームメンバーと呼んでいます。
クレメンス社の会社使命:神の御心にそうように、私たちは「倫理」「正直・一貫性」「未来への基盤作りのスチュワード精神」を通して活動することを志します。
クレメンス社の「約束と責任」
クレメンス社は、クレメンス社の「約束と責任」というレポート2019を公開しています。そのレポートの内容は日本の生産者にとって有益な情報・知恵が豊富であるということで実例として紹介します。約束と責任は英語では「commitment コミットメント」です。以下からそのレポートからの要約記事です。なおクレメンス社では従業員をチームメンバーと呼んでいます。
クレメンス社の人事と労務管理:「チームメンバーへの約束と責任」
クレメンス社は、チームメンバーの全員に感謝し、以下を約束します。チームメンバーは、ビジネス成功とさらなる前進のための重要なパートーナーとして尊重しています。公平な賃金と福利厚生に加えて、全従業員が意見を言えること、さらにその仕事でキャリアを成長させれられるようにしてます。
クレメンス社のそのチームメンバーへの約束と責任
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安全でやりがいのある仕事環境
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公平な賃金
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手厚い福利厚生
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キャリアのための訓練と教育機会
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監督上司や同僚からの敬意とサポート
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会社のやり方に意見が言える
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目的がはっきりしている仕事環境でのやりがいのある仕事
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チームメンバーでのお祝いや贈り物
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違った言語でのコミュニケーション
チームメンバーの待遇をよくすることは、会社にとってもプラスになります。チームメンバーが尊重されるということが分かれば、彼らの潜在力が引き出されるからです。そして仕事場が意欲のあり満足しているメンバーは生産性・生産量が上がり、会社を成功に導きます。
クレメンス社のチームメンバーの安全
安全はプログラムではなく、会社としての文化とし深く根付いています。そしてチームメンバーの「安全」と「食の安全」のプログラムには、全メンバーが参加してます。クレメンス社内に、安全実行委員会があり、社内のすべての場所に安全プログラムが実行されるようにしています。
食品工場ではすべての製品の高い安全標準を満たしていることを確実にするために、食の安全と品質保証チームがあり、生産プロセスを常にモニターしています。さらに、もし安全と品質が私たちの高い標準を満たしてていないと感じたら、どのチームメンバーも生産ラインをストップできます。食品工場とともに、すべての農場では、高度なバイオセキュリティシステムを備えていて微生物による汚染を防ぎ、動物の健康を守るようにしています。
そして私たちは以下を望みます:
1)チームメンバーが仕事場は毎日が安全で健康的であると感じれる、
2)製品を買ってくれる消費者が、産業界の最も安全性の高い標準であるという安心感がもてる、
3)私たちが飼育している動物がその生を健康的で快適に生きていること。
チームメンバーの訓練と成長のための約束と責任
クレメンス社はチームメンバーがどのステージにいようと、そのキャリアを成長させることを非常に大切にしています。多くの訓練と教育の機会を用意してます。例えば、スキル訓練、専門能力の訓練、最前線リーダーシップ訓練、新規人材リーダー訓練などです。そしてその訓練や教育は、以下の6つの中核の能力を発達させようとしています。
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信頼感を醸造する能力
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効率的なコミュニケーション能力
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効率的な意思決定の能力
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問題の解決する方法を出せる能力
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建設的意見を言う能力
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率先して実行する能力
農場マネージャー見習生プログラム
クレメンス社の特徴ある教育制度として農場マネージャーへの見習生の訓練をあります。これは12か月のプログラムで、クレメンス社の農場のマネージャーになるためのプログラムです。見習生は、農場内と外でクレメンス社のビジネスについての理解を深めます。さらに、農場スタッフへの教育とリーダーシップを学びます。12か月のプログラムの終了時には、訓練生はクレメンス社の生産とリーダーシップについてのエキスパートになり、社内でリーダーシップがとれるようになります。
チームメンバーのもしものために
チームメンバーとその家族に大きな問題が起こった時のサポートのプログラムがあります。例えば、カウンセリング、金銭サポート、慈善基金があり、チームメンバーが大きな災難や問題が起こった時に財政的サポート、養子縁組や介護問題などに、24時間体制でサポートします。
チームメンバーの慈善奉仕活動の奨励
クレメンス社はチームメンバーの奉仕活動を奨励するために、チームメンバーが年間6時間以上、奉仕活動をした慈善事業団体に、寄付するプログラムがあります。このプログラムでは、チームメンバーが、慈善事業団体で長い時間奉仕すればするほど、会社からの寄付金額が増えるようになっています。このプログラムによって、チームメンバーは「未来のために働く意思」を奨励し、会社もその部分になりたいと思っています。
授業料補助と奨学金
クレメンス社はチームメンバーの専門キャリアの成長を奨励するために、大学やスキルアップの資格取得に支払った授業料を補助しています。チームメンバーの子弟で、学業優秀かつコミュニティ活動が活発な10人の学生に対して金銭サポートをしてます。
チームメンバーへの健康とウエルネス
クレメンス社にとってチームメンバーの健康とウエルネスは最重要です。ウエルネスは病気でないというだけでなく、輝いて人生を生きている状態の意味です。そのため普通の健康保険や歯科保険のほかに、まず簡単なことですが、生産ラインではどの場所でもストレッチ休憩があります。小さいようですが、長い目で見ると大きな事故の予防になります。健康保険と小さいことの積重ねと、さらに付属フィットネスセンターとスポーツジムと診療所付きのウエルネスセンター、理学療法センターも用意して、チームメンバーの健康とウエルネスを促進しています。
米国中堅生産者シュワルツ農場(Schwartz farms)の使命・価値基準と雇用
概要
シュワルツ農場は、1978年にミネソタ州で創業し、初めは耕種農家だったが、1981年に700頭の肥育農場を買い、養豚を始めました。現在では、中西部であるミネソタ州、アイオワ州、ネバダ州、南ダコタ州で養豚生産をおこなっています。現在は400人のフルタイムの従業員と、225戸の契約農場をもっています。https://www.schwartzfarms.com
シュワルツ農場の契約方式
シュワルツ農場側が契約農場に提供するもの
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肥育素豚と飼料
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豚のケアの指導のための農場のスーパーバイザー派遣
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獣医サポートサービスと医薬品
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契約農場までの肥育素豚の運送
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月割りのお金
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契約農家のための教育セミナー等
契約農場が提供するもの
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土地と使用できる承認済み豚舎
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豚舎建築と運営のための資金
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豚舎と周囲の維持
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水・電気・ガス
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飼料の注文
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トラックからの豚の降ろしと積み込み
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農場の日々の管理
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豚の出荷後で導入前のそうじ・水洗・消毒
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派遣された農場スーパーバイザーの推薦に従う
実例2:シュワルツ農場の使命
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質の高いポークを生産する
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周辺コミュニティによい機会を創る
シュワルツ農場の核心価値
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正直・一貫性(Integrity):すべてのビジネスは公平で正直に倫理的に正しい方法でおこないます。約束は守ります。
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敬意(Respect):自分がしてほしいように、従業員や契約農家や関係者を待遇します。従業員の安全は最優先です。動物は人道的に扱います。最新の技術を使うことと、法を守ることで環境に敬意を持ち大切にします。
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卓越(Excellence):従業員や契約農家や関係者に対して、潜在能力からベストになれるよう、私たちはチャレンジし導きコーチします。身をもって示します。
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革新(Innovation):業界のリーダーとして残るために、すべてのプロセスで改善点を探し、吟味し洗練していきます。リスクを取ることと創造性を奨励しています。
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適応性(adaptability):変化を歓迎し実行します。変化するビジネス環境で出てきた好機を見つけ成長します。
シュワルツ農場の従業員の福利厚生
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楽しい活動:各種パーティ、ピクニック、運動会、コンテスト、ゴルフ大会などイベント多数あり。毎日楽しいことが待っています。
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休暇:入社して6ヵ月後から、有給休暇が取れます。日数は在籍年によります。
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休日:新年、戦役記念日、独立記念日、サンクスギビング日、クリスマスが正式な休日で、その日に働いた場合は休日出勤手当プラス働いた時間のお金が支払われます。
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病欠:入社して6ヵ月後から、有給の病欠ができます。もし病欠を取らない場合は、その分の賃金が支払われます。
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法事休暇:入社して6ヵ月後から、有給の法事休暇がとれます。
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健康保険:入社して2ヵ月後から、健康保険に入れます。従業員とその家族の医療費は、カバーされます。
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401Kの年金:入社して6ヵ月後から、年金に入れます。会社は従業員出すお金の4%まで拠出します。
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長期の身体障害保険:入社して1年後から、長期身体障害の保険が付きます。掛け金は会社が出します。
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短期の身体障害保険と生命保険:入社して2ヵ月後から、健康保険に入れます。掛け金は会社が支払います。
トッシュ農場(Tosh Farms)の展望・使命・価値
概要
1913年で米国南部テネシー州でポテト生産の農家として創業、1950年代に養豚を始めました。現在は穀物生産(トッシュ農場)と養豚生産(トッシュポーク)と輸送(ベーコン・ゴッシュ)の3つの会社がパートナーとして一つなって運営されています。450人の従業員がいます。トッシュ農場は7200ヘクタールの土地で耕作していて、半分を自社で所有し、残りは83の土地所有者がいます。この土地でコーン、マイロ、大豆、大麦、菜種を生産しています。
トッシュポークでは母豚36000頭を飼養し、肉豚93万頭を出荷しています。10繁殖農場を所有しそこで繁殖・分娩させ子豚が約3週齢になると、90か所のウイーン・トウ・フィニッシュ離乳・肥育一貫農場に輸送します。雄豚専門農場を持ち精液を繁殖農場に供給しています。さらに豚のための飼料工場も保有しています。飼料はトッシュ農場と近辺農場で収穫したコーンと125以上の飼料原料を使用し、毎週7000トンの飼料を製造しています。豚は近辺のパッカーに出荷しています。トッシュポークは農場建設部があり、新農場を建設しています。
ベーコンゴッシュ社は、145台のトレーラーと64台の車を持ち飼料や豚やスタッフを輸送しています。15人の整備士がいて輸送車の整備にあたっています。そして、輸送バイオセキュリティとして、豚の輸送の前後の輸送車の清掃・消毒・乾燥を実施し病気の予防を実施しています。https://toshfarms.net
展望 Vision
家族経営企業として、家族や従業員やパートナーとコミュニティのために働きます。全員が家族であるという気持ちを持ち、ビジネスや従業員やパートナーやコミュニティために成長と成功を目指します。
会社使命 Mission
高度技術、最新鋭の施設・器具とプログラムを取り入れ、養豚と穀物のトップ生産者を目指します。会社としての利益と高品質な生産、環境配慮と人材が私たちの成功の証です。
5つの中心的価値観 Core values
エネルギー・知識・透明性・コミットメント・コミュニティへの貢献・革新
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エネルギー:ポジティブな変化に影響を与えよ、周囲の人を自分の情熱で鼓舞せよ、行動とポジティブな見通しで周囲の敬意を得よ、実例を見せ導き明らかな方向を示せ
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知識:常に好奇心を持ち質問し健全な選択をせよ、仕事で常に最良の方法を実行せよ、強さから導ける人になれ
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透明性:常にオープンなコミュニケーションを心がけよ、公平で正直で自分らしく、改善するために他の人からの意見を聞け
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コミットメント:もっと良くすることを心がけ期待を越えよ、一緒に働いている人達と動物に最高のケアを、内部から昇進させることを優先せよ
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コミュニティへの貢献:自分のコミュニティによい影響を、長期的な好機を創れ、周囲の人のために安全で豊かな食料を生産せよ
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革新:農畜作業の最新の技術や進展の中で働け、新しい技術を生産システムに取り入れる可能性とそれによる便益を常に評価せよ
専門キャリアの育成
意欲ある人を求めています。専門キャリアとしてショップから事務、IT専門家、農場の飼育スタッフまで幅広いキャリアがあります。以下のような福利厚生が用意されています。
· 歯科と眼科を含む健康保険(注:米国の歯科の保険は非常に高価)
· 生命保険
· 他に負けない有給休暇
· 年金制度補助
· 本人と子弟への学校の授業料補助制度
以下フルタイムの募集ジョブ例です。
· 繁殖母豚農場の飼育スタッフ
· 肥育農場の肥育子豚テクニシャン
· 肥育農場の出荷豚の管理者
· 豚舎のパワー水洗人
· 飼料工場スタッフ
· 情報技術の管理者
· 農場のメンテ技術者
JBS Foods
その企業文化・価値・使命そして会社ガバナンスとコンプライアンスと倫理
JBS Foodsはブラジルで起業し、世界中で会社買収して、牛肉・鶏肉世界一、豚肉世界2位になった総合タンパク質生産会社です。関連の米国JBS Foodsは米国第7位の養豚生産者で、母豚17万頭を飼養し契約農家700戸をもっています。彼らの文化・価値・使命を紹介します。https://jbsfoodsgroup.com
企業としての文化は、私たちの使命と価値(フィロソフィー)が、私たちが日々行う意思決定の指針となる基盤です。
目的:私たちは、「どんな時も美味しく、どんな食事も心身に良くて、世の中のためになる」ことを目指します。
会社使命:顧客に最高の商品とサービスを提供し、サプライヤーと信頼関係を築き、株主に利益をもたらし、すべての従業員により良い未来の機会「チャンス opportunity」を提供することです。
価値観
JBSが共有する価値観が、日々、食品の品質を向上させるために共に革新していくことを支えているのです。重んじる価値は:
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妥協のない実行 Determination:やりきる、危機感を持つ
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実践的 Simplicity: 重要なものに焦点を、非官僚主義
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前向きでオープン Availability:常に新しいことにチャレンジする姿勢とモチベーションを持ち続けること
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謙虚 Humility:聞くこと、親切で思慮深くあること、敬意をもって行動する、自分よりチームを優先する。他人の意見を尊重する
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誠実 Sincerity:ノーと言えるが、前向きで解決策を提示する
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自分で律する Discipline:時間を守る、約束を守る、結果を出す、言い訳をしない
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責任感 Ownership:結果にコミットすること、細部にこだわる、責任を持つ
会社ガバナンス*とコンプライアンス
JBSは、健全な会社ガバナンスと強力な倫理・コンプライアンスプログラムに取り組んでいます。
会社ガバナンス
企業フィロソフィーには、健全なコーポレート・ガバナンスの重要性が含まれています。JBSは、会社ガバナンス、行政の規制、商品リスク管理、マーケティングに関する事項について、経営陣をサポートするために独立したJBS USAアドバイザリー・ボードを設置しています。
*会社ガバナンスとは「会社の不正行為の防止と競争力・収益力の向上を目指し、長期的な会社価値の増大に向け経営を監督する仕組み」
JBSは内部取引やブラジル大統領への贈賄で取り調べを受けたことあり。さらにサイバー攻撃も受けたことあり。wikipediaを参考に
コンプライアンス
JBSの倫理・コンプライアンス部は、JBSおよびその子会社のコンプライアンスプログラムの管理と実行に責任を負っています。倫理・コンプライアンスグループは、独立諮問委員会およびCEOへの二重の報告体制をとっています。
ベストであり最高の敬意を受けるためには、効率的で持続可能な事業、高品質の製品、安全に対する妥協のない取り組み、強固な顧客関係、そしてもちろん長期的な財務実績など、多くの分野での卓越性が要求されます。これらの目標を達成するためのすべてのステップは、誠実さ、正直さ、倫理的規律、法を守ることへの尊重をもってなされなければなりません。何年もかけて築き上げたものが、一瞬の不注意や判断ミスのために破壊され、個人だけでなく会社にも影響を及ぼす可能性があります。誠実に行動することで、当社の評判と事業の自由が守られます。実際、私たちの使命と価値観はそれを求めています。
JBS は、常に、どんなことがあっても、誠実なビジネス活動を行うことを約束します。私たちは、教育、方針、ツールを用いて、この業界に適用される法律の範囲内にとどまり、グレーゾーンを健全な倫理的判断で通過し、当社が倫理的かつコンプライアンス文化のリーダーとして競合他社の上に立つことに自信を持てるよう、従業員(チームメンバー)を誘導していきます。
私達のすべての行動における誠実さ・正直さ のへのコミットメントは、顧客、サプライヤー、行政、議会からの信頼を高めます 。不必要な複雑さや混乱なしに、私たちは事業戦略に完全に集中し、人材や事業への投資をより自由に行うことができ、チームメンバーのためにより良い未来を創るという約束を果たすことができるのです。
私たち一人ひとりは、以下の倫理原則を日々の業務に取り入れる必要があります。ベストであるためには、チームメンバー一人ひとりが、すべてのビジネスにおいて誠実に行動するための決意をもって努力することが不可欠です。私たちは、チームメンバーに次のことを求めます。
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行動規範・コンプライアンス方針を念頭に置き考え行動する
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研修プログラムやコミュニケーションに参加し、倫理・コンプライアンスに関する継続的な学習と改善の機会に積極的に取り組む
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当社の価値観やポリシーにそぐわないものを見かけたら、改善の機会ととらえて発言する。pilgrims.ethicspoint.com で匿名で告発する
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正しい行動がとれているか不安な場合は、上司、法務部、倫理・コンプライアンス部 に相談する
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自分自身と他人を同じ高い基準で評価する
この業界に影響を与える多くの制御不能な因子とは異なり、誠実・正直に行動するという共通のコミットメントは、市場での優位性を獲得し、今後何年にもわたってベストであり続ける能力を保証するものです。
職場での倫理
JBSは、経営陣と従業員が協力して、職場における不正行為、虐待、その他の違法行為に対処し、良好な職場環境を育成することに重点を置くため、包括的かつ機密性の高い報告ツールを活用しています。従業員は、第三者のホットラインプロバイダーが運営するEthicsPointを通じて、オンラインまたは電話で匿名の通報を行うことができます。
私たちのコミットメント
JBSは、責任と誠実さという強い価値観を持つ組織です。私たちの行動規範は、最高水準の倫理観を持ってビジネスを行うための一般的なガイドラインを含んでいます。
JBSとその関連会社は、オープンで正直なコミュニケーションを、期待される環境であることを確約します。ポリシーや基準に違反する行為があったと思われる場合、上司や管理職に気軽に相談できるようにしたいと考えています。
匿名で内密に報告したい場合は、第三者機関である EthicsPoint が運営するこのホットラインを利用することをお奨めします。当社の行動規範に記載されている違反行為に関する報告、ポリシーや手順に関する指導の要請、ポジティブな提案や体験談の提供などが推奨されます。提供された情報は、匿名での送信を希望される場合には、EthicsPointが完全に機密扱いとします。あなたの声が届くことを、私たちは保証します。
米国中堅生産者ウエークフィールドポークの展望と価値観
1991年創業、母豚50000頭米国25位、130万頭出荷。日本・EUへの輸出用ポークを生産。家族familyを大切にすることを経営の柱としている。中西部で養豚の肥育生産契約やリース契約をしている。https://wakefieldpork.com/careers/
肥育契約で新規参入者の募集
専任フィールドスタッフがいて、新しい生産者の初期トレーニングの段階で、実践的で寄り添うアプローチを採用している。共通農場査定に沿った動物のケア、予算給餌の管理、記録の保存など、具体的な作業について包括的な指導をしている。新規生産者の立ち上げ後は、現場スタッフが週1~2回のペースで農場を訪問し、豚の個別ケアや適切な換気、適切なピット管理などを指導している。250人近い契約農家がいるため、たくさんの施設を見ており、その集合知を活かして、最新の機器や経営戦略、業界ニュースなどを伝えることができる。
多くの農家や若い農家が契約ベンチャーを始めるのを支援している。経験豊かな指導により、お客様の経営に付加価値を与え、収益を上げることに貢献している。敷地計画を確認し、建物の設計オプションや州や地区の許可に関するガイダンスを提供することで、生産者のビジョンを実現するため支援している。
展望は「世界中の食卓に食料を届ける」と「国民のライフスタイルとしなやかな地域コミュニティに貢献する」。
5つの中核価値は、
1)原理原則を大切に - 倫理的、革新的、かつ栄養価の高い方法で豚を育てます、
2)前向きな思考 - 継続的な改善を重視し、常に耳を傾け、変化する機会を探し求めます、
3)ダイナミックで協力的 - メンバーは、それぞれのベストプラクティス、経験、知識を持ち寄り、アイデアの共有を奨励しています、
4)堅実に安定 - 最も困難な経済状況下でも、成長と持続可能性を粘り強く追求します、
5)自分の家族へ - 家族に食料を届けるために重要な役割を担っています。私たちは、自分たちが作った製品の消費者であることを誇りに思っています、家族に食べさせる食品を。
ウェイクフィールドポークの文化と求人
健康な動物たち、整備された施設、そしてWakefield Porkの成功の最大の共通点は、「従業員」です! 私たちは、従業員が一日の大半を費やしてきた仕事に満足し、家に帰ることができるよう配慮しています。
そのため、Wakefieldの文化は、楽しさ、友情、そして偉大なことを成し遂げようとするモチベーションによって支えられています。Wakefieldのスタッフは毎日、家族の食卓に安全で手頃な価格の豚肉製品を提供するため、懸命に働いています。
農場での管理手順は、公衆衛生、食品の安全性、環境、動物福祉に対する私たちのコミットメントを反映しています。これらすべての要素をうまく機能させるために必要なバランスは、Wakefield Porkの素晴らしい従業員のスキルを反映しています。
ダイカス農場の使命と価値観
1978年創業、母豚19000頭、45万頭出荷、20ヘクタールの畑、フルタイム140人、パートタイム30人、獣医師1人、20戸の契約肥育農家。
会社使命は、私たちに託された自然資源を注意深く慎重に管理することによって、私たちの地域コミュニティをより良くする方法で高品質の農産物を生産することです。https://www.dykhuisfarms.com
価値観は、
1)社員が学び成長し責任を負うことができる機会を創出します、
2)環境、動物福祉、社員の福利厚生に気を配ります、
3)科学と技術を使って生産を管理します、
4)仕事の進め方やその質は、仕事を成し遂げることと同じくらい重要だと信じています、
5)従業員の教育を重視します。
ダイカス農場の求人
繁殖農場部門、繁殖・離乳6農場(2600-800頭)、平均週150頭種付けで135頭分娩で子豚1400頭を離乳(3週齢)して出荷
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マネージャー
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種付けチームリーダー
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分娩チームリーダー
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フルタイムのスタッフ
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パートのスタッフ
肥育農場部門、13500頭の離乳から肥育出荷(6キロから120キロ)
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マネージャー
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フルタイムのスタッフ
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パートのスタッフ
トラック輸送部門、豚の輸送(離乳子豚、肥育豚、若雌種豚)、6か所の直営農場、50か所の契約農家
メンテと建設部門、農場の修理とメンテと建設、換気システム、コントロールシステム、暖房と冷却システム、給餌システム、建設プロジェクト:屋根、サイディング、野地瓦、セメント工事など、土地造成
車両設備保全/車両整備士部門、車の点検・整備・修理
ウォッシュ・ベイ部門、バイオセキュリティーを遵守するため、トレーラーやトラックの洗車、消毒を行う、肥育部門のアシスト:ワクチン接種、豚の積み込みなど
栄養管理部門、2,000ヘクタールの農地にトウモロコシと大豆の植え付けと収穫、糞尿の散布