養豚経営情報
養豚アカデミー
Pig School for Professionals
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日本の養豚アカデミーとして産業界のプロフェッショナル達のための海外・国内の情報と独自コンテンツを持つウェブサイト
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経営管理を中心とした8本柱:経営・繁殖・栄養・施設と設備・種豚と遺伝・健康・福祉・食の安全とSDGsの下に36コンテンツ
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スマホでは画面右上の黄緑色モバイルメニューをクリックすると8本柱とその下タブあわせて37分野が一覧できます
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子豚のような好奇心と行動力、そして成長力を目指しています。こぶたの学校長・纐纈雄三
SDGsと食の安全
農場における5つの重要事項である食の安全 、公衆衛生、職場の安全、環境、地域コミュニティがあります。
ポークの安全度ベンチマーキングは、福祉セクションの農場査定タブにあります。
出典:米国ポーク生産者協議会作成のPQAプラス
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農場における食の安全 (Food safety)
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エピソード:減薬と無薬のポーク生産をしている米国養豚農場
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公衆衛生 (Public health)
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職場の安全 (Workplace safety)
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環境 (Environment)
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地域コミュニティ (Community)
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エピソード:飼料添加剤としての亜鉛をめぐる問題
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米国ポーク生産者協議会(NPB)養豚における持続可能性レポート
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カナダ大手生産会社・メープルリーフフーズ社の燻製肉の硝酸と亜硝酸の安全性に関わるFAQ
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米国生産者の行動規範(Code of Conduct)
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温室ガス効果と養豚生産
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欧州ジャーナリストの視点:世界養豚界の12の未来トレンド
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養豚のライセンス
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安全な豚肉の調理法
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不祥事などの危機の心得「逃げない隠さない嘘つかない」
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豚肉消費者7タイプ
参考1、米国生産者協議会, PQA® Plus version 4
https://www.pork.org/certifications/pork-quality-assurance-plus
参考2、国立感染症研究所web-site
https://www.niid.go.jp/niid/ja/route/vertebrata.html
参考3、米国生産者協議会の持続可能性に関するレポート
Pork Industry Sustainability Goals and Metrics - We Care (porkcares.org)
PQAプラスにおける食の安全 (Food safety) のための5 つのやるべきこと(GGP: Good Production Practices)
1.群健康管理計画を確立し維持し健康で安全な豚の生産をしよう
2.医薬品を正しく保管し管理しよう
3. 治療記録とその休薬期間を記録しよう
4. 正しい飼料の製造法と保管法とバイオセキュリティに従おう
5. 治療の決定は獣医師・生産者・患畜の関係を基礎として実施しよう
健康な豚を生産する
どのようなビジネスでも、深い信頼性と透明度の高さが大切です。食肉処理場や小売りや消費者からの信頼を裏切らない生産が大切です。消費者側は、肉への抗生剤の残留を懸念しています。
安全で健康にいいタンパク質生産をしていることが大切です。そのためにはまず健康な豚を生産できる仕組みを作ることです。そのためには、ワクチンプログラム、一方向のピッグフロー、オールイン・オールアウトの実施できる生産計画、適正な換気、栄養を含む飼養管理、農場に入れる豚の隔離と馴致、農場の衛生状態のアップ、ネズミ類の駆除、野生動物からの隔離、定期的健康モニタリングなどが大切です。
米国での農場バイオセキュリティ計画で考慮すべきとされるのは以下です。
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農場スタッフと訪問者のための靴や仕事着への更衣設備
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農場に導入する種豚の一時的隔離と観察と各種検査
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施設のそうじ・水洗・消毒・乾燥
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豚と飼料の運搬トラックのそうじ・水洗・消毒・乾燥
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野生動物と接触しないようにする
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ネズミ類など駆除
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農場に入ってくる資材の消毒
人畜共通感染症の予防
豚肉から感染する人畜共通の病気に、せん毛虫(別名:トリヒナ)とトキソプラズマ原虫があります。食の安全のための公衆衛生上の問題です。他の動物から豚に感染するものとしてはレプトスピラ症とサルモネラ症があります。
せん毛虫感染は、世界中で感染が報告され、日本では1975年以降2013年までで13例が報告されています。原因として豚肉のほかに熊肉が報告されています(国立感染症研究所web-site)。予防法としては、ネズミ類の駆除、野生動物との隔離、廃棄食料(肉類)の生での給餌をやめることです。また死亡した豚は迅速に取り除くことも推奨されています。
トキソプラズマ原虫による感染症は、地域による大きな差はあるが、全人類の1/3以上(数十億人)が感染しているとされています(国立感染症研究所web-site)。妊婦が感染すると、子供が先天性トキソプラズマ症になる可能性があります。感染源はネコの糞便由来物との接触または経口感染です。農場内での予防法としては、ネコを農場内で飼育しない、ネズミ類の駆除、野生動物との隔離などがあります。農場スタッフが家庭でネコを飼育する場合は、外出させないこと、世話は手袋をして行うなどがあります。公衆衛生上の問題がおきるので、農場内でのネコ飼育はすべきではありません(PQAプラス)。
レプトスピラ症はネズミやイヌを介して豚に感染するリスクがあります。東南アジアで発生が多い人畜共通感染症で、日本では届出伝染病です。妊娠豚では、流産や死産子豚が増えます。
サルモネラ症は汚染飼料、ネズミやイヌやネコを介して豚に感染するリスクがあります。血清タイプによって人畜共通感染症です。
管理ツールとしての医薬品記録簿
養豚生産者として第一の責任は、安全な食料としてのポークを生産することです。安全なポークの第一前提は薬品残留がないことです。そのためには、医薬品の正しい貯蔵、使用、休薬期間を知ることが大切です。休薬期間1日分は24時間です。例、7日休薬期間であれば、金曜の朝9時に最後の注射をすれば、次週の金曜の朝9時までです。そして各医薬品納入と使用量と在庫管理と記録を正確に実施すべきです。効能を失わないための正しい保管法も重要です。
医薬品の管理記録には以下のものが含まれるべきです。
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治療の日と最終治療日
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動物のID
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薬品名とその使用量
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投与法:飼料、飲水、筋肉注射か皮下注射
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投与した人の名前
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休薬期間
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その他:体重、症状
注射針の使用時の注意点
養豚農場で最もよく使用される注射法は筋肉注射です。筋肉注射する場所は耳の後ろ下かつ肩より前です(図参照)。ハムやロースの部分には打ってはいけません。傷跡が残り商品価値が落ちる可能性があるからです。また曲がった注射針は使わないこと、折れる可能性があるからです。お肉から注射針がでてきたときの買い手や消費者の怒りを想像してください。なお動物の大きさによって、筋肉注射では以下のような針のゲージと長さが米国では推奨されています。
エピソード:減薬と無薬のポーク生産をしている米国養豚農場「農場の約束 Farm Promise®」
https://www.farmpromise.com/our-promise
「Farm Promise®」はクレメンス食品Clements Food Group傘下(経営セクション・経営実例も参照)の養豚生産とその商品を販売している会社です。勤務している獣医師の話を聞きました。すでに20年以上の歴史があるそうです。「Farm Promise®」は米国ペンシルバニア州にあり、16農場で60,000頭の母豚を飼養しています。3つのフェーズ:繁殖・離乳・肥育部門をもっています。1つの屠畜処理場を使用しています。肥育部門は主に契約農家だそうです。ペンシルバニア州は、養豚地帯である中西部でないので、養豚場が少ない、さらに1つの屠畜処理場に出荷されています。
製品の特長は:
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抗生剤を一切使用しない(2つのラインをもっていて、16,800頭(28%)の母豚分のみ無薬ライン*)
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妊娠豚にはストール個室飼育を100%しない**
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ベジタリアン(Ovo-vegetarian乳と卵製品はOK)飼料を使用
*100%の豚を無抗生剤で育てることは不可能です。哺乳中子豚が下痢をしたら、助けるために抗生剤は不可欠です。話を聞いた獣医師によると、「抗生剤を使用しないと、肥育成績は確実に低下します。でも高く販売できるというメリットはあるからやっていける」のだそうです。さらに自家製ワクチンを母豚と子豚に打っているそうです(なお日本では自家製ワクチンは認められていません)。回腸炎には飲水ワクチンを使用しているそうです。医薬品コストの80%がワクチンで、10%が治療用抗生剤で、残り10%が成長促進用添加剤(たぶん亜鉛と思われる)とのことでした。追加情報で、よい契約農家、几帳面な人が不可欠だそうです。
**ストールを100%使用しないのは、繁殖成績の面から非常に困難です。とくに初めの4週間ストール個別飼育は、妊娠豚間の闘争からの流産を避けるために欧州でも認められています。繁殖成績も低いと思いますが、高く売れるからできることと思います。
ペンシルバニア州という豚の少ない地区、さらに16農場で1つの屠畜処理場を使用するという有利さがあります。自家製ワクチンなど多くのノウハウを蓄積しているから可能かと思われました。もう一つ、すべての豚肉を常に高く販売するのは難しいとも思われました。
公衆衛生 (Public health) ための2 つのやるべきこと
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豚だけでなく人の衛生状態を守ろう
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抗生剤の責任ある使用しよう
豚肉は安全で健康的であるという農場の仕組みは大切です。抗生剤が農場で使用される目的は以下4つ:1)病気の治療、2)病気を抑える、3)病気の予防、4)飼料効率を改善する。しかし抗生剤の多用は、抗生剤の耐性ができやすくなり、家畜だけでなく、人間の公衆衛生上の大きな問題となります。そのため養豚では、抗生剤の使用の頻度と量の減少、そして責任ある抗生剤の使用が求められています。消費者の国産豚肉への信頼を裏切ってはなりません。
ワクチンプログラム、一方向のピッグフロー、オールイン・オールアウトの実施できる生産計画、適正な換気、適正な栄養を含む飼養管理、農場の衛生状態のアップ、定期的健康モニタリングなど含めた農場バイオセキュリティへの取り組みによって、抗生剤の使用を減らせます。これは養豚専門の獣医師と一緒になって取り組む必要があります。また抗生剤でなく、解熱剤なども考慮されるべきです。
抗生剤の効果がわかる仕組みを
病気の予防や抑えのための抗生剤を使用する場合は、効果を測定できる指標を使うべきです。例えば、死亡割合、発病割合、出荷日齢は簡単に測定できる指標です。病気を抑えたり、予防のための抗生剤使用時には、定期的に抗生剤を使用したグループとそうでないグループで比較することで、その効果が判定できます。さらに使用した抗生剤名の日付と量と使用した豚または場所ID、担当者と担当獣医師は記録されるべきです。No measure, No controlです。測定しなければコントロールできないのです。
人畜共通感染症
公衆衛生上の懸念のもう一つは人畜共通感染症です。農場でスタッフと豚間での感染の恐れがあるものに、豚インフルエンザA型があります。インフルエンザBとC型はヒトのみです。豚インフルエンザA型はめったにヒトにはうつらず、豚の中にいます。ヒトのインフルエンザもヒトの中にいます。でも可能性はゼロでないので、万が一のために、米国生産者協議会と米国疾病センターは、人は、インフルエンザのワクチンは毎年打つことを奨めています。豚インフルエンザAのワクチンもあります。
毎日の観察が重要です。豚にインフルエンザの症状(発熱、元気消失、咳、鼻汁)がでたら、獣医師に連絡すること、その豚と接する農場スタッフは手袋とマスクを着用して予防に努めるべきでしょう。農場スタッフがインフルエンザ症状がでたら、病院へ行きましょう。
ポークを介してヒトに感染するものに、せん毛虫(別名:トリヒナ)とトキソプラズマ原虫があります。上記、人畜共通感染病の項で記述しています。
職場の安全 (Workplace safety) のための3 つのやるべきこと(詳しくは職場の安全タブを)
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職場と人や同僚の安全に対して責任感を持とう
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緊急の行動計画を用意し緊急時に備えよう
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豚の行動に関する知識をもって豚を扱おう
養豚農場を含めた農業の現場は、事故や外傷の多いことが日本産業衛生学会でも発表されています。養豚農場は、大きい施設で機械も多く、大量の電気やガスが使われています。毎年、養豚場の火事が新聞で報道されています。自然災害による停電もあります。問題は忘れたころに起こります。
緊急時(外傷、火事、地震、停電など)の行動計画表やマニュアルを、平時に作っておくことが大切です。緊急時にどうするかというイメージトレーニングも大切です。
環境 (Environment) のための3 つのやるべきこと
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自然の資源を守るという意識を持とう
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糞尿を資源として扱い、空気と水の質をよくするという意識を持とう
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近辺住民やコミュニティへのインパクトを最小にするために養豚施設からの空気の質をよくしよう:
空気の質、臭気の少ない空気の排出は、周辺コミュニティとの関係でも大切です。糞尿の処理の仕方についての計画書を書いて記録しておきましょう。
さらに養豚場では生と死が日常です。豚の死体の処理も大切です。豚の死体をどうするのか、平時と大量の死亡があった時の、両方の計画書も書いておきましょう。冷静な時に書いておくことは重要です。
周辺コミュニティ (Community) のための2 つのやるべきこと
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よいコミュニティを作り上げる活動に積極的に参加しよう
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農場の物語を共有することで信頼感を維持しよう
農場は何をしているのか?どのように動物を育てているのか?動物が出荷され消費者のテーブルまでどのようなプロセスがあるのか?などを、近隣の人達に説明できるようにしましょう。養豚における獣医療とアニマルサイエンスの研究と技術の発達があり、より健康的な豚を、より福祉を考慮した方法で育て、環境問題も考慮しつつ、より安全なポークを生産していることを説明できることが大切です。米国では「昔のやり方がよかった。今のやり方は間違っている」と思っている人もいるです。
亜鉛の飼料への添加の問題
欧州では2022年に酸化亜鉛の高濃度添加は禁止されます。亜鉛について整理しておきたいと思います。米国養豚獣医学会AASV2021でカンサス州立大学のトカチ教授が「Preparing for a low-zinc world」としてまとめていますので、紹介しておきます。
なぜ酸化亜鉛ZnOが使用されているか?
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離乳直後2-3週間の子豚の下痢を抑える
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飼料摂取量を増やす
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成長を早める
特に離乳直後に1500-3000 ppmを飼料に添加すると顕著な効果があり、離乳飼料の大切な成分になっています。その働き方は4つ、1)離乳子豚は亜鉛の高い要求量がある、2)亜鉛は代謝と免疫にかかわる多くの酵素のキー成分である、3)腸の保護、4)抗細菌作用、4)飼料摂取量を直接増やすことです。この4)抗菌作用は、例えば大腸菌を殺すのでなく、菌が腸管に入ろうとするのを防ぐ作用です。また腸管で炎症促進作用のあるヒスタミンの発生を、マスト細胞の増殖と活性化を抑制することで抑えます。また脳-腸管ぺプタイドの分泌で食下量を増やします。そして腸管細菌叢(microbiome)に影響するからと言われています。
米国ではどう使用されているのか?
離乳後子豚7キロまでで治療レベル3000 ppm、7-12キロまでで2000 ppmで下痢対策で、主に大腸菌対策で使用されています。最初の7-15キロ程度の飼料のみですから、豚の消費飼料からみると2.5-3.0%の添加です。
離乳期飼料での亜鉛添加はなぜ問題視されているか?
欧州での3つの懸念は:1)抗生剤への耐性が生まれる、2)環境への重金属汚染、3)多給での毒性です。遺伝的なカップリングのため、細菌の重金属への抵抗性と抗生剤への抵抗性は時に関連するために、抗生剤への抵抗性獲得への懸念が大きいのです。例えば、大腸菌の抗生剤への多剤耐性が起こる割合は、離乳期28日間酸化亜鉛を給餌すると増えます、しかし、14日給餌だと増えません。
最も大きな心配は、MRSAと呼ばれるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発生です。メチシリン耐性遺伝子と亜鉛耐性遺伝子がブドウ球菌の染色体の同じ位置にあるせいです。実際に、離乳豚に高濃度の亜鉛を添加した飼料を給餌すると、MRSAが増えると発表されいます。それで亜鉛の飼料添加を最小にすることが重要とされています。しかし環境問題は、離乳豚12キロまでへの給餌と限定すればそれほど大きい量ではないのです。しかしデンマークのように、酸性で砂地の土地で、狭い国で年間3200万頭の離乳豚を生産している場合は大きな問題かもしれないですが、米国ではそうでないと思います。
では亜鉛の使用が制限されたらどうすればいいのか?
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子豚の腸管の成熟度を少しでも上げるため離乳日齢を上げる(なお米国の平均は20日、分娩豚舎のスペースを増やす必要があるので、施設面から高価になる)
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環境での細菌数を減らすために衛生管理を厳しくする
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管理で他のストレスになるものを減らす、例えば離乳前にクリープ飼料給与、離乳前に子豚を混ぜるなど
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飼料での対応(粗たんぱく質%を減少させ合成アミノ酸添加を増加、高品質のたんぱく原料を増やす、フィターゼ添加、食物繊維増量、飼料粒度を粗くする、酵素キシラナーゼ添加、他の添加剤を使う、酸性化原料を添加、中短の脂肪酸の給与、他の抗生剤添加)
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水の面で、ペーハーを7未満にする
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育種の面で大腸菌耐性または腸管の丈夫な種豚ラインの開発(時間がかかる)
栄養管理について以下の文献が推薦されていました。
John R. Pluske, Diana L. Turpin, Jae-Cheol Kim, Gastrointestinal tract (gut) health in the young pig, Animal Nutrition,2018, 4:187-196, https://doi.org/10.1016/j.aninu.2017.12.004. 自由閲覧です。
養豚における持続可能性に関するレポート
このレポートでは、倫理原則6本柱1)環境、2)養豚の福祉、3)関係者、4)公衆衛生、5)食の安全、6)周囲コミュニティについて、到達目標とその評価法をしめしています。国連のSDGs17項目のうち15についての養豚界の貢献を示しています。
米国養豚農家での持続可能性(サスティナビリティ)の基礎
米国養豚産業界では、「ケア倫理原則 プログラムWe Care® Ethical Principle」を2007年に始めています。それは食の安全、養豚福祉、養豚界で働く人達と消費者、公衆衛生、環境そして周囲コミュニティについての6分野の原則を成文化したものです。このレポートでは、持続可能性の到達目標とその評価法をはっきりさせるために、将来へさらに発展させるために、養豚界としての現在の立ち位置と、将来の発展に向けての道しるべを報告するにあたって、上記の6分野を基礎にしました。
米国産業界の到達目標と、その評価法を決める
米国の養豚生産者は、長い間、豚にとって、人にとってそして地球にとって倫理的に正しいことをして、より持続可能性のあるポークを生産してきています。しかし明確な到達目標は設定していませんでした。2021年、私達産業界は、環境的にも、社会的にも、経済的にもさらなる前進させることを責任をもって約束する到達目標を設定し、それを報告書にすることで透明性のあるもにします。
歴史的には、1989年にはPQAプログラム(ポークの品質保証プログラム)を作り、2007年にPQAプラスを作り、それに動物福祉と抗生剤の責任ある使用を含めました。これは長期間にわたった研究からの最新の科学的検証で作成されました。2014年にはCSIAという農場査察プログラムも始めました。そして2020年に到達目標とその評価法を決めました。
持続可能性の現状
養豚農家にとっては、環境を保全し改良していくことは、もう何代にもわたって最良なプラクティスです。米国ポーク生産者協議会の養豚生産のライフサイクル分析では、1960年から2015年までの55年の間に、養豚農家の土地使用は75%減少、水使用は25%減少そしてエネルギー使用は7%減少させ、その結果、環境フットプリント(人間環境が地球環境に与える負荷、二酸化炭素排出量)は8%減少してきました。
なお2019年の米国の環境保護庁の発表では、米国の温室効果ガス排出量の10%が農畜産業からで、そして4%が養豚業からのものです。ちなみに一番多いのは交通・運搬の29%です。温室効果ガス排出量を減らすために、養豚産業界はさらに努力する必要があると認識しています。その環境フットプリントの50-60%が、飼料のための穀物生産からきています。カバー作物や耕起を少なくするなどの土壌管理はすでにされてはいますが、さらに必要です。なお環境フットプリントとは、地球の環境容量の指標で、人間活動が環境に与える負荷を表しています。
持続可能性のリーダーになるという責任ある約束と実行
持続可能性に関する透明性、測定そしてレポートは必要です。現代の消費者は、昔よりずっと自分達の食料はどこからきているのか、どのように育てられているのか、その社会や経済や環境保全にポジティブに貢献しているのかを知りたがっているのです。私達養豚産業界は、このことについて前向きに取り組んでてきましたが、さらに高い目標と継続した改善し、養豚産業界が「持続可能性のリーダー」とみられるようになることを、責任をもって約束し実行します。
到達目標とその評価法
養豚産業界の現状、そしてどのように継続的改善するかという将来への目標を決めるために行動を基盤とした科学的アプローチをとります。この進展は、データを使用した決定をするためのツールを使用し、農場と産業界全体として測定します。
データ収集
私達は、測定できなければコントロールできないと思っています。ケア倫理原則とプログラムの効果をデータで測定できるようにします。
使用データは、農場が所有し、産業界の多様性のなかで代表性があることと、農場がデータを入力し、農場の経営判断に役立たせることができ、盲検法で収集し、産業界の到達目標に向けての前進を報告できるようになっています。このデータベースが完成すれば、産業界は養豚についての透明性を増し、米国ポークは適切に生産されているという自信を確固たるものにできます。
従業員への責任ある約束と実行
人の食べ物になる農業動物を育てるというキャリアを選んでくれた人たちに有意義で立派な仕事ができるようにします。目標として、私達は養豚生産が安全な仕事でありつつ、飼育スタッフに高い質の動物ケアのための知識と、やり抜くスキルを確実にすることを、責任をもって約束をします。
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飼育スタッフに、それぞれの専門キャリアのステージでリーダーシップを発揮するために、プロフェッショナルとしての成長と適切なトレーニングの機会を与えます。
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豚を育てる農場とそこで働く人たちの中で多様性を支持します。
その評価法
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動物ケアのトレーニングを受けた飼育スタッフのいる農場で生産された豚の頭数%
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豚の福祉に関するトレーニングを実施し、飼育スタッフに実施能力があると検証された農場で生産された豚の頭数%
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ポークの品質保証プログラム(PQAプラス)に加えて、飼育スタッフがそのトレーニングとリーダーシップの機会がある農場で生産されたと報告された豚の頭数%
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多様性・公平性・包括性個々の違いを受け入れ活かす)が公式なマニュアルにある農場(で生産されたと報告された豚の頭数%
環境への責任ある約束と実行
私達は、現在と未来の世代のために、私たちの自然資源を守り育てていくという責任ある約束を果たします。私達は温室効果ガスの環境へのインパクトを理解し、地球の自然資源である水・土壌・空気を守るという責任ある約束を実行していきます。そして先進的農業の実践、農場での水使用の積極的な改善目標の設定と最良の管理を通じて、水使用の効率を改善していきます。
私達は、自然生育地の回復と保全することで、2015年時点の環境フットプリントをベースラインとして減少させてゆきつつ、土壌とその土地と生物多様性を改良する農畜産業の実践を行っていきます。
私達は、農畜産業の実践などで農場周辺の水質を改善するように貢献します。それは糞尿の減少、糞尿管理の計画と実行を適正化することで、農場周囲水辺の保全と回復に貢献します。また私達は2030年までに2015年のベースライン温室効果ガスを40%減少させます。
その評価法
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畜舎使用で測定記録した豚肉キロ当りの水使用量
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糞尿の土壌散布計画が実施された場所での豚の記録頭数割合
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年間のポーク生産に使用された土地面積
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年間保全されている土地面積
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保全または回復された農場周囲水辺の面積
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豚肉キロ当りの使用二酸化炭素量(トン)
動物福祉への責任ある約束と実行
私達は育てている豚への最高レベルのケアと福祉への責任ある約束を実行します。隅から隅までの徹底した査定による認証で完全な透明性を示します。そしてPQAプラスの飼育スタッフの査定と認証、TPAの従事者の査定と認証、PQAプラス農場サイト査定と認証、農場査定で規則順守を証明します。
その評価法
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上記のプログラムでカバーされている場所での年間生産される豚頭数の割合
公衆衛生への責任ある約束と実行
私達は最高品質の食品を生産することへの責任ある約束を果たします。そして世界中の人々にポークを食べる喜びと社会の福祉を増進します。私達は公衆衛生と、最善のケアで育てられている豚の福祉をサポートします。
その評価法
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健康状態が獣医師の監督下にあると報告されている場所で生産されたと記録された豚の頭数割合
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規則が順守されている医療品の使用記録がされている場所で生産されたと豚の頭数割合
食の安全への責任ある約束と実行
私達は、世界中で最も安全な食品を生産するという責任ある約束を果たしています。そして2030年までに、ポークはどのように育成され生産されたかという情報に容易にアクセスできる供給チェーンでの情報技術を使用し、消費者が100%の新鮮ポークが追跡できるようにします。
その評価法
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小売りやスーパーの場所から屠場・食品工場まで逆に追跡できる新鮮ポークの年間割合
周囲コミュニティへの責任ある約束と実行
私達は、サポートすることで周囲コミュニティを強くするという責任ある約束を果たしています。私達は、周囲コミュニティにいい仕事を供給し周囲の経済的な発展を図り、コミュニティのニーズにこたえることで、コミュニティの持続性があり公平な発展と繁栄するようサポートします。具体的には以下です。
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将来のリーダーになれるように若い人たちに年間の奨学金を給付
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金銭寄付を2019年から2030年までに倍に
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農場関係者のボランティア活動も2019年から2030年までに倍に
その評価法
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年間の寄付額
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年間の雇用した職の数、研修生数、インターンシップ数、エクスターンシップ数
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年間の農場主やその従業員の寄付額
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年間の総ボランティア訓練数
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年間の総ボランティア時間数
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年間でのコミュニティでの説明会や発表会数
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公式に設定された多様性と公平性と開放性がある場所で生産されたと記録された豚頭数割合
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年間に与えられた奨学金と総給付金額
亜硝酸塩と硝酸塩へのFAQ
カナダのメープルリーフフーズ社のFAQから紹介します。
1836年にグランタム製粉として創業し、メイプルリーフ製粉が、1961年に3つの製粉と飼料関係の会社の合併によって生まれました。1991年にカナダ・ミートパッカーと合併し、メープルリーフフーズ社としてカナダ最大の食肉会社となりました。1980年以来、日本にもチルドポークを輸出しています。動物福祉と減または無抗生剤の先進的な生産を実施していることで有名です。以下質問と回答です。
Q、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)とは何ですか?
回答、硝酸塩 (NO2-)と亜硝酸塩 (NO3-)は身体の中で、一酸化窒素 (NO)に変わる分子です。一酸化窒素は、健康な代謝と心臓血管循環系のために必須です。
Q、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)とはどう違うのですか?
回答、身体の中で正常な代謝プロセスで、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)に変わります。詳しくいうと、私たちの口の中と唾液にいる健康にいい細菌の働きで、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)に変わります。
Q、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)とは私たちの身体に必要なのですか?
回答、はい、2つの分子は、身体の中で一酸化窒素 (NO)に変わります。そして一酸化窒素 (NO)は、心臓循環系の健康のために必須で、その他、健康のために多くの恩恵があります。約半分の一酸化窒素 (NO)は私たちが食べる食品から身体に取り込まれ、残り半分が私たちの正常な代謝の部分として、身体の中で作られます。
Q、なぜ硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)は燻製した肉に使用されているのですか?
回答、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)は何千年の間、食品保存剤として使用されてきています。肉の中で抗酸化剤として働き、脂肪の酸化で臭いが悪くなったりするのを防ぎ、芽胞性細菌(ボトリヌス菌)と病原体の成長活動を抑制します。
Q、どんな食品に硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)は含まれていますか?
回答、葉物野菜(レタス、ホウレンソウ)と根菜類(ダイコン、ニンジン)、そして燻製した肉類(ハム、ソーセージ)です。
Q、カナダ保健省の硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)への立場は?
回答、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)は、安全でかつ必須な保存剤として、カナダそして世界中で承認されています。カナダ保健省は食の安全を守るために燻製肉に使用することを要請しています。詳しくはCanadian Food Inspection Agency のウエブサイトで「Meat Hygiene Manual of Procedure」をサーチしてください。
Q、「ナチュラルNatural」をどのように定義しますか?
回答、カナダ食品安全局は、食品産業界のための「ナチュラルNatural」を定義しています。私達はそのポリシーに従うべきと思います。「ナチュラル食品」とは、人工香料や添加物を含まず、原材料を大きく加工したり変化させていない食品のことです。
Q、「すべてナチュラルAll Natural」食品は、どのような添加物を除いたのですか?
回答、メープルリーフフーズ社は、亜硝酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、二酢酸ナトリウム、乳酸カリウム、エリソルビン酸ナトリウムを除いています。メープルリーフフーズ社のNatural®に含まれるものは、カナダ食品安全局に承認を受け、カナダの規則でナチュラルの定義として認められるものです。
Q、メープルリーフフーズ社のNatural®食肉類には硝酸塩 (Nitrate)は含まれていますか?
回答、はい、含んでいます。植物由来の硝酸塩であるセロリ培養抽出物で、硝酸塩 (Nitrate)と亜硝酸塩 (Nitrite)が自然に生成されるものです。セロリ培養抽出物はヨーグルトを作るために乳酸菌を添加して発酵させるのと同様なプロセスを通して、培養することで亜硝酸塩 (Nitrite)が生成されます。酢、レモンジュース、海塩と混合し、セロリ培養抽出物はナチュラルな保存剤として食の安全のために重要な役割を果たします。
Q、セロリ培養抽出物とは何ですか?
回答、細菌でセロリを発酵させたもので、ヨーグルトやビールを造るのと同様です。ナチュラルな亜硝酸塩 (Nitrite)です。
Q、なぜメープルリーフフーズ社はこんなものを作ったのですか?
回答、消費者からもと単純でもっと少なく、もっとナチュラルな原材料で作った肉製品を、という要望があったからです。これらの製品を作るのに4年かかりました。
Q、セロリ培養抽出物と亜硝酸ナトリウムはどう違うのですか?
回答、セロリ培養抽出物はナチュラルに生成され、と亜硝酸ナトリウムは人工的に合成されています。
Q、メープルリーフフーズ社のNatural®製品の亜硝酸塩 (Nitrite)レベルは、普通の伝統的な燻製肉と比べてどうですか?
回答、メープルリーフフーズ社の両製品ラインとも、亜硝酸塩 (Nitrite)レベルは100-200 ppm(例外はベーコンで、Natural®製品が10%低い)です。しかし、亜硝酸塩 (Nitrite)レベルは、時間経過で減少し、どちらのラインでも同様に減少し非常に低濃度になります。
Q、燻製肉製品の亜硝酸塩 (Nitrite)はニトロソアミン類を形成しますか?
回答、ニトロソアミン類は、ほとんど形成されず、特別の状態でのみ形成されます。それは亜硝酸塩 (Nitrite)が、第二級アミンと反応した時です。いくつかのニトロソアミン類は人間には無害ですが、いくつかのニトロソアミン類は発がん性があります。発がん性のあるニトロソアミン類への暴露は、たばこ、化粧品、医薬品、農薬などを通して起こり、そして職業的暴露で起こります。燻製肉類を通してのニトロソアミン類の暴露は、非常に低いリスクです。それは同時に含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)とエリソルビン酸ナトリウム(ビタミンCの親戚)によって効果的に抑制されます。これは30年間の米国の農業省による、燻製肉製品のニトロソアミンレベルの必須の追跡で証明されています。ただし、ニトロソアミン類が形成される少し高いリスクがあります。それは燻製肉製品の高温での加熱、とくにベーコンで可能性があります。そのため、ベーコンにはアスコルビン酸(ビタミンC)とエリソルビン酸ナトリウム(ビタミンCの親戚)が少し多めに添加されていて、ニトロソアミン類を非常に少ないレベル(ppb、ppmのさらに1000分の一レベル)に下げます。
Q、燻製肉製品を食べることで、何らかのがん形成のリスクが高まるという可能性はあるのですか?
回答、化合物の発がん性の有無についての黄金律ともいうべき基準は、10年以上前の米国の毒性プログラムが実施した包括的研究があります。研究結果と独立した科学委員会による検討から、亜硝酸塩 (Nitrite)消費とがんについてのリンクは証拠がないと結論づけました。一方、過去の食事歴を利用した疫学研究では、加工肉消費量の多い人と結腸がんの関連性が示唆されました。しかしこういった疫学調査では多くの交絡因子(関連を混乱させる因子)があり、疫学研究では因果関係を決定できません。それでカナダ政府の食品安全局や規制機構は、亜硝酸塩 (Nitrite)を安全とみなし、食の安全を守るために必須であるとしています。
プロ意識でポジティブな農場文化を
米国ポーク生産者協議会(NPB)では、スタッフのプロ意識を刺激・インスパイアして、ポジティブなバーンカルチャー(農場文化: Barn-culture; 認め合い助け合う職場環境の伝統)を創造することを薦めています。その中で行動規範を紹介します。NPBのサイトは以下https://lms.pork.org/Tools/View/barn-culture
米国養豚生産者の行動規範 (Code of conduct)
米国養豚産業界の伝統:科学を基礎とした責任ある動物ケア
米国の伝統は、科学的に健全な動物管理ガイドラインを適用することで、責任ある動物ケアをすることです。そして養豚生産者の専門的な判断と経験と訓練が、動物ケアを行う上での重要な要素です。適切なケアは、生産者その管理能力と農場環境そして豚の相互の関係をうまく働かせることにかかっています。
米国生産者は、自分の農場の豚に適切な動物ケアをすることに誇りをもっています。生産者は、豚を適切にケアするための管理・飼育方法を、以下のように考えています。
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自然環境の空気や水質を守りながら、極端な天候から豚を保護し、避難するための施設を供給
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豚の安全で人道的かつ効率的な動きを可能にするよく手入れされた施設を供給
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豚は各成長段階で適切な良質の水と栄養バランスのとれた飼料を供給
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飼育スタッフは生産の各段階でよく訓練され適切なケアができ、豚の虐待や悪意ある無視は絶対しない
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飼育スタッフは飼料と水の基本的なニーズが満たされていることを確認し、病気や外傷をみつけるように観察
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獣医のアドバイスで群健康プログラムを実施
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必要なときに迅速な治療を豚に供給
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ケアや治療に応答する可能性がない病気や負傷した豚をタイムリーに安楽死させるために人道的な方法を使用
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豚群の健康を守るために適切なバイオセキュリティーを維持
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過密状態、輸送中の過密、または積み下ろし時の不適切な取り扱いによる過度のストレスを回避する輸送を行う
温室効果ガスと養豚
温室効果ガスとは、大気中に存在する気体のことで、地球の赤外線を取り込み、地球を暖める効果があります。自然界に存在する温室効果ガスには、相対的に多い順に、水蒸気、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、オゾン(O3)が含まれます。自然界に存在しない温室効果ガスは、フッ素、塩素、臭素を含む物質です。
二酸化炭素は、最も一般的で(人間活動に関連する温室効果ガスの80%以上)、化石燃料の燃焼に関連するため、最もよく知られたGHGです。しかし、メタンと亜酸化窒素は、豚肉生産に最も関連する温室効果ガスです。メタンは、地球温暖化に対して二酸化炭素の21倍の影響を与えます。亜酸化窒素(Nitrous Oxide は、二酸化炭素の310倍に相当する。すべてのGHGを二酸化炭素換算値(CO2 Eq)として計算されます。
温室効果ガスの源は
農業分野は、2006年に米国で排出された温室効果ガスのほぼ9%を占めています。農業の排出源別に見ると、作物と土壌の管理が4%、腸内発酵が2%、農業に使われる電気が2%、糞尿管理が1%です。腸内発酵からのガス発生が養豚生産では1.5%で、大きな源ではありません。
温室ガス効果と糞尿
糞尿管理は、メタンと亜酸化窒素の両方の排出源です。GHG排出量の大半は、メタンガスの形で、酪農や養豚の生産に由来するものです。2006年、養豚による糞尿管理は、糞尿管理による全GHG排出量の約34%に相当し、米国の人間活動による全GHG排出量の0.3%に相当します。米国の全GHG排出量から見ると、養豚生産は糞尿管理によるGHGの主要な発生源ではありません。
また乾燥して固形物として扱われると、メタンがほとんど発生しません(日本の場合はこれか)。メタンの発生量は、飼料、温度、水分、肥料成分、保存状態 システム、および保存されている時間で影響を受けます。
例えば高エネルギーの飼料は、低品質の飼料よりも消化が良く飼料要求率がよく、家畜が排出する糞尿の量を減らすことができます。
米国の養豚業に見られるような集約的な家畜生産は、それほど集約的でない生産システムよりも、生産される肉の単位あたりの温室効果ガス排出量が少なくなります。
欧州ジャーナリストの視点:世界養豚界の12の未来トレンド
Future trends in animal production and meat consumption
Vincent ter Beek氏は、1977年生まれで、オランダの大学で歴史とジャーナリズムを学び、英国の大学で新聞ジャーナリズムを学びました。大学で2年間教えたのちに、地方雑誌で5年間勤務したのちに、2005から現在まで、欧州の有名商業雑誌PigProgressの発信にあたっています。世界各国の養豚に詳しい。彼が選んだ未来トレンド12は
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気候変動への対応 Anticipating climate change
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精密畜産技術の応用 Applying precision technology
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多層ビルの豚舎 Building multistory
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バイオセキュリティで大切な意識 Enhancing biosecurity
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有機畜産の増加 Going organic
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断尾と去勢の廃止へ Keeping tails and testicles
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ガス排出量の減少 Lowering emissions
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抗生物質を使わない養豚 Producing antibiotic-free (and no ZnO)
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母豚にもっとスペースを Providing space to sows
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代替ミートが必要 Replacing meat
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大豆の代替品を探すSearching soy alternatives
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ソーシャルメディア(SNS)で消費者に働きかける Using social media
気候変動への対応
このテーマは多岐にわたり、紛れもないテーマであり、世界中の生産者がそれぞれに対処する方法を学ばなければなりません。常に水やエネルギーが豊富に利用できるように準備し、飼料の供給量や価格が上昇する対策を立てるべきでしょう。
精密畜産技術の応用
精密技術は、豚一頭一頭の潜在能力を引き出すでしょう。個々の豚に合わせたオーダーメイドのケアを提供することができるのです。換気や給餌システムを管理する独創的なプログラムや、豚舎からの信号を人間が拾うより前にセンサーが感知するような観察面でも役立ちます。精密給餌は、それぞれの豚が年齢や種豚ラインに合った量の飼料を摂取できるようにし、精密健康アプリは病気をより簡単に検出できるようになります。
多層ビルの豚舎
現在、中国で多く採用されている方法です。豚舎を多層階にすることは、これまでで最も高い建築では26階建てまで実現できました。
バイオセキュリティ
バイオセキュリティの成功には、農場関係者の意識、そしてシステムの透明性が必要です。Covid-19で私たちが経験したように、と場・食品工場にも適用されます。
オーガニック畜産の増加
このトレンドでは、オーガニック農法で生産された肉を、特定の消費者に高価に販売する必要があります。この方法では地球全体の食料問題の解決策にはなりません。しかし、そのアイデアは養豚関係者にとっての一つのメッセージとなるでしょう。
断尾と去勢をやめる
ヨーロッパにとくに見られるトレンドです。欧州養豚生産者にとって将来の「養豚をするというライセンス」を得るためのカギとなるものです。もし豚が我々のシステムでは、福祉的にうまく育っていないのであれば、豚よりもシステムを変化させる必要があるのではないでしょうか。その結果、農場の設計、給餌、農場管理において、異なる選択をするようになるかもしれません。
ガス排出量を減らす
これからの養豚は動物福祉だけでなく、環境も重要な役割を果たします。養豚農場では、粉塵、臭気、アンモニア、過剰な亜鉛やリンが発生します。ベルギーやオランダの養豚生産者は多くの規制のなかで生産を余儀なくされています。彼らを観察することが肝要です。
抗生物質やZnOを使わない養豚生産
世界的にも、抗生物質の使用は慎重であるべきという認識が広まり、治療薬としての抗生物質もできるだけ慎重に使用されるようになってきました。しかし、その動向は国によって異なります。減抗生剤の動きは、抗生物質の使用量が最も多かった離乳豚に最も大きな影響を及ぼしています。これにより、離乳豚の飼育方法と餌の与え方が見直されていくでしょう。
母豚にもっとスペースを
もうひとつのトレンドは、長年続いてきたもので、今後10年で拡大すると思われますが、農場のあり方に非常に深刻な影響を与えるものです。妊娠ストールから分娩クレートにまで拡大し、欧州の規制は、分娩・授乳中のほとんどの時間、母豚に自由を与える方向です。そのため分娩施設はスペースが必要なため、農場の母豚の数を縮小するか、または農場の施設拡大する必要がでてきます。
代替ミート
異なるタンパク源は、食肉に取って代わるのではなく、補完するものです。スーパーの棚に並んでいるものが、根本的に変わろうとしているのかもしれません。
大豆の代替品を探す
豚の飼料に大豆は、中南米から運ばなければならないのです(参考:大豆の主要輸出国1位はブラジル、2位以降は米国、パラグアイ、アルゼンチン)。豚の飼料を地球の裏側で生産することは、SDGsに欠け、それが森林伐採につながるとすれば、養豚業界は深刻なイメージ悪化になります。さらに、ウクライナのように戦争が起こり、飼料価格が高騰するような時代には、家畜の飼料タンパク源を現地で調達する方がはるかに理にかなっています。
ソーシャルメディア(SNS)で消費者に働きかける
養豚業界にとって、SNSは脅威であり、チャンスでもあります。業界は、自分たち養豚生産で実際に行っていることをSNSで共有すべき時です。透明性のある報告をするということは、生産者がコミットし、養豚に誇りを持っているということです。米国の例として、Youtube 「That’s will do farm」、オランダのinstagram「Hamletz」ドイツのinsutagram「Gesing Tierzucht」があります。
農場の社会的ライセンス
2023年Pork Academyのパネルデスカッションで、有力生産者Mr. Randy Spronkは農場の持続性やSDGsに関するデータを公表して「消費者からの信頼を確かなものにして、『農場の社会的ライセンス』を守ることが大切だ」と訴えました。養豚をするライセンスという言葉が使用されています。多くの義務、信頼と透明性、があるという意味と思われます。上記の欧州の視点でもよく似たことが言われています。
出典:持続性データの使用で、農場の遺産レガシーを守るUsing Sustainability Data to Protect Your Farm’s Legacy
ttps://www.youtube.com/watch?v=NxJqqQt8yBY&list=PL1uacJDVA4Nc0XshHitnsAUdn-DIZNv1Q&index=1
豚肉の安全な調理法
出典:米国養豚生産者協議会の豚肉安全サイト https://www.pork.org/pork-safety/)
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調理する時は、豚肉は、鶏肉、魚介類、卵、他の食品と分けましょう。
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ポークチョップやポークテンダーロインのような肉は、最低145°Fまで加熱し、食べる前に3分間休ませます。食材の最も厚い部分の内部温度を確認しましょう。
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豚肉の適切な調理温度を見つけることは、完璧にジューシーで柔らかい肉に調理するための最終ステップです。最近の豚肉は赤身が多いので、加熱しすぎず、推奨される調理温度を守ることが重要です。生豚肉の安全な調理温度は63℃です。調理されているかを適切にチェックするには、デジタル調理用温度計を使いましょう。
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ポークチョップ、ローストポーク、ロース、テンダーロインなどの新鮮な筋肉は、最大限の風味を確保するためには、内部温度63℃の温度で調理するとよいでしょう。豚ひき肉は常に内部温度72℃まで加熱すること。
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温度計での検査が難しい小型のものや、低温でゆっくりと加熱する大型のものなどで、豚肉「テンダー」と掲示されているものもあります。
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調理済みのハムは60℃で再加熱するか、そのままでも美味しく食べられます。
焼き方の区分の内部温度
華氏から摂氏への換算は、繰り上げです。
ミーディアムレアは:63℃~65℃
ミーディアムは:65℃~69℃
ミーディアムウエルは:69℃~72℃
ウエルは:72℃~74℃
豚肉の安全な冷蔵法
豚肉はできるだけ早く冷蔵または冷凍しましょう。冷たい食品は冷蔵庫または氷の下で4℃以下に保ち、熱い食品は57℃以上で。
生豚肉を冷蔵庫や冷凍庫に入れる前に、2時間以上室温に置いてはいけません。
豚肉を室温で解凍しないでください。解凍中は食品を安全な温度に保たなければなりません。豚肉を解凍するには、冷蔵庫、冷水、電子レンジの3つの安全な方法があります。冷水や電子レンジで解凍した食品は、すぐに調理してください。
不祥事の危機の心得「逃げない隠さない嘘をつかない」
朝日新聞2024年5月16日号掲載。元安田生命の広報部定年後に、NPO法人「広報駆け込み寺」をつくった三隅説夫(83歳)さんの話です。広報全般から危機管理、コンプライアンス、マスコミ対応まで、あらゆる組織における広報活動の支援を目的に、2005年に設立。ミスは必ず起こる。そのミスを最小限に抑えれば回復できる。大手企業だけでなく、農場経営でも応用できるようです。
不祥事などの危機の際、その組織の本質があらわれる、「逃げない、隠さない、嘘をつかない」が大切だそうです。さらにメディアからの問い合わせに、15分以内に何らかの回答をする、時間を要する場合は、何日何時までに回答すると期限を伝えることをアドバイスしているそうです。でも個人会員年会費5万円は高いですが。詳しくはSDGsと安全ページと以下の「広報駆け込み寺」HPで。
ttps://www.kohodera.net/index.html
豚肉消費者7タイプ
米国養豚生産者協議会からの研究報告(2024年)による消費者7タイプ分析
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自信を持って肉を食べる人「肉食うぞ」20.3%
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おいしいものを追求する人「お金に見合った価値はあるのかな?」18.2%
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料理の冒険家「挑戦するぞ」15.7%
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慎重に選択する人「よく考えて選択します」14.4%
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単純に何か食べたい人「とにかく食わせろ」12.3%
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肉を控える人「他にないの」11.2%
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文化を重視する人「つながりが大切」7.9%
豚肉消費を増やす4方法
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1と2のタイプには--現状で勝つ: 豚肉消費者の満足度を維持。他のタンパク質(チキンやサーモン)に奪われてはならないのです。約40%を占めます。
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3と4のタイプには--より大きな成功を目指す: 消費者が豚肉をもっと頻繁に選べるように支援しましょう。約30%を占めます。この層の豚肉消費量を増やしたい。
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5と6のタイプには--豚肉消費への新しいアプローチが必要: 何らかの問題があるために頻繁に豚肉を選択しないのです。
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7のタイプには--新たな流行: 急速に成長しているので動きを見逃すないことが大切。