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ある養豚農場の離職割合

 米国養豚農場の生産スタッフの退職率の平均は20-30%で、それほど多くはないのですが、100%を超えるような退職率がある農場もあるようです。離職割合は正規従業員の離職数÷正規従業員の数です。米国のミネソタ大学で開催されたリーマン学会2021年で、米国オハイオ州2社11繁殖農場の1年間の離職率が発表されました(Black and Arruda, 2021)。特に問題ありとして調べられたようです。 

 平均11農場の平均母豚数は3026頭(幅1225-6180頭)で、平均フルタイム従業員数13人(幅5-20人)です。従業員1人当たりの母豚数は218頭(幅108-263頭)です。2019年での平均離職割合はなんと92%です。なお従業員1人当たりの母豚数と離職割合は関係がありませんでした。

 100%を超えるような高い離職割合をもつ農場が5つあることに気づきます。図はX軸が母豚数でY軸が離職数です。母豚2500頭を超えると急に離職数が増えます。母豚2500頭を超えると離職数はそれほど増えないようです。母豚2500頭を超えると問題がでてくるのかもしれません。さらにY軸を離職割合%にすると(図)、ある農場が特別に高いということが分かります。さらにAとBの2つの会社があり、B社で離職割合も高いようです。A社は米国の平均かと思われます。B社に何か問題があるのではと思われました。なお発表した獣医師は、離職割合が高い地区にある農場が離職割合が高いと考えているようです。





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