契約生産とM&Aは米国では急速に拡散し産業界は変化しています。米国28番目の生産規模を持つカクタスファミリー農場は積極的な伸長を図っていました。母豚35000頭を飼養し年間850000頭の肉豚を出荷していました。契約生産で急成長していました。
なんと2024年5月、同社はStandard Nutrition Company (栄養コンサルと飼料サプリメント会社) に買収されました。現在はPassel Farms(passelfarms.com/introducing) となっています。米国で2年近く続いた豚の低価格が厳しかったと思われます。米国では養豚業界でもM&Aは日常のことのようです。詳しい買収条件はまだ不明です。
カクタス社は肥育契約で伸長してきました。実例として新豚舎建設の場合は、負債返済に十分な12年から15年契約で、豚1頭のスペース当り年4400円と公表しています。年2回転するとしたら1頭当り2200円となります。これが買収でどうなるのかまだ不明です。
なお労働時間は約2400頭の豚舎で年間800時間から1000時間で日常業務、豚の導入と出荷、ワクチン接種、豚舎の清掃と修理メンテを含みます。標準豚舎はトンネル式換気の2485頭分の離乳肥育一貫豚舎です(写真、1ドル=100円で換算)。なお同ページで示す生産者の違いによる成績のバラツキは大きな問題です。詳しくは経営ページの契約生産例タブで。
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