米国大手種豚会社が実施している育種ピラミッドと多数の生産農場からのデータ収集そしてその遺伝改良への活用です。
ピラミッドは4つの階層からなり、頂点の中核農場での雄系と雌系の原原種豚(Great grand-parents)を飼育し2階層目農場に送り、2階層目の原種豚増殖農場で原種豚(Grand-parents)を増やして3層目に配布し、3層目の繁殖生産農場の母豚と雄豚で肥育素豚を生産しています。さらに、生産された肥育素豚は、4層目の生産肥育農場で肥育されています。
血縁情報に加えて、生産繁殖農場での繁殖成績データは収集され、生産肥育農場での肥育成績さらに出荷された屠体データも収集されて、BLUP使用した原原種豚の推定育種価の計算に使用され、それをもとに選抜され改良されていくというものです(下図)。どの種豚会社とも、体毛や血液からの遺伝子マーカーを利用したマーカーアシスト育種もされていると思われます。
なお大農場では生産繁殖農場が、原種豚や原原種豚の雌豚ラインを持ち、種豚会社から精液の供給を受け、種豚を自家育成できるようになっています。イン・ハウス更新用若雌豚増殖 (in-house replacement gilt multiplication)とよばれています。
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