欧州では2022年に酸化亜鉛の高濃度添加は禁止されます。米国養豚獣医学会AASV2021でカンサス州立大学のトカチ教授が亜鉛について「Preparing for a low-zinc world」としてまとめています。詳しくはセクション「食の安全」もみてください。
なぜ酸化亜鉛ZnOが使用されているか?
· 離乳直後2-3週間の子豚の下痢を抑える
· 飼料摂取量を増やす
· 成長を早める
米国ではどう使用されているのか?
離乳後子豚7キロまでで治療レベル3000 ppm、7-12キロまでで2000 ppmで下痢対策主に大腸菌対策で使用されています。最初の7-15キロ程度の飼料のみですから、豚の消費飼料からみると2.5-3.0%の添加です。
離乳期飼料での亜鉛添加はなぜ問題視されているか?
亜鉛添加への3つの懸念は:1)抗生剤への耐性が生まれる、2)環境への重金属汚染、3)多給餌での毒性です。
では亜鉛の使用が制限されたらどうすればいいのか?
· 腸管の成熟度を少しでも上げるため離乳日齢を上げる
· 衛生管理を厳しくする
· 管理で他のストレスになるものを減らす
· 飼料配合での対応
· 飲水のペーハーを7未満の酸性にする
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