米国カンサス州立大学 (KSU) の栄養ガイドの「栄養の経済性評価法」を紹介します。 (Economics in Swine Nutrition:https://www.asi.k-state.edu/research-and-extension/swine/swinenutritionguide/economicsoffatsoroils.html)
米国でよく言われるのが「測定しなければコントロールできないno measure no control」です。生産コストとしての飼料費を下げようとするなら、まず測定すべきです。そしてその値を利用して経済性評価をシミュレーションできます。
表1の1つ目の「増体1 kg当たりの飼料費」は、飼料要求率 (FCR) の変化を加味した飼料の経済性評価です。キロ当り飼料費にFCRをかければいいのですから単純です。キロ当り飼料費が下がっても、FCRが上がってしまう場合もあります。その意味でもFCRには、常に注意すべきです。予想できるFCRを使うことでシミュレーションして経済性評価の比較もできます。
表1の2つ目の自農場の「1頭当りの飼料費」は知っておくべきことです。「増体1 kg当たりの飼料費」に出荷体重と初期体重の差をかけたものです。
表1の3と4つ目の「売上から飼料費を引いた利益」と「売上から飼料費と施設コストを引いた利益」は、それぞれ、総売上、飼料費と施設コストを考慮した1頭当りの利益です。売上や飼料費使い、シミュレーションして経済性評価するのに適しています。これらの評価のやり方を表計算ソフトに入れておくことで、季節変化や成績変化、飼料単価の変化などでシミュレーションして比較でき経済性評価が行えます。
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