心の栄養「魔法の言葉」

2021年12月の三重県開催の産業衛生学会での特別講演で、中部国際空港㈱犬塚力社長の講演を聞きました。衛生学会だったこともあり、資金繰りなどについては触れませんでした。最も大変だったことは、コロナ感染予防のガイドラインがなく、手探りで状態で始めたことと、在宅勤務・在籍出向などの長期化での、従業員へのケアだったことだそうです。コロナ予防のガイドラインは、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群（SARS）のガイドラインを参考にして始めたそうです。

　大変なのは、1100人いる空港会社の社員の精神的ケアだそうです。彼らは仕事の内容で雇用されている特殊な技術職が多いという特徴があるそうです。そのケアに当たるのは元いた職場の管理職というのが普通だが、それだけでは不足で、社員からの不安、管理職もどうしていいかわからないという相談が多くよせられたそうです。そのため人事部に特別チームを作り、2重のケアを行っているそうです。本当は、常時すべきだが、人事部スタッフの人数の問題があるので長くは無理とのことでした。もう一つは、管理職向けメンタルヘルス問題への対応とスタッフ向けのメンタル・セルフケアのセミナーは好評だったそうです。その例として評判のよかった、「言葉の魔法」について紹介してくれました。以下のポジティブな言葉を自分が使う言葉を変えてみるのがコツだそうです。ポジティブな言葉は、ポジティブな行動につながり、「心の栄養になる」そうです。