IUGR子豚といいます。この20年、主要養豚国の農場では多産系母豚が育種の成果として導入されてきました。子宮内で胎子頭数は多くなったが、子宮の容積は大きくなっていません。そのことから、子宮内での成長が制限された子豚が分娩されるようになってきました。このような子豚は生後5日以内に死にやすいという問題が指摘されています。このIUGR子豚の特徴は、頭部が顔全体で相対的に大きいこと、体重が極端に軽い、直腸の体温が低く、初乳がうまく飲めないことです。育種選抜上の対策と管理上の対策があります。管理面としては、追加ヒーターの利用で分娩環境の改善、介助分娩と初乳摂取の手助け、分割授乳と里子、人工哺乳器の利用があります。さらに福祉上から、生き残る見込みのないと思われるIUGR子豚には、安楽死も考慮すべきと思われます。種豚/遺伝サイトと福祉サイトも参考にしてください。写真は、Hales et al., JAS, 2013から。
koket001
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