英国農業委員会(AHDB)主催の国際養豚クラブで、欧州PICのディレクター、Dr. Isaac Heurtaのスペインの豚生産についての講演の続きです。
なぜインテ生産が増えたかというと、建設コストが高騰し、さらに単一ソースで一方向でのオールイン・オールアウトが求められて、農場が大型化していることが上げられました。現在スペインでは、母豚農場で、1母豚当り3500から4000ユーロ(1ユーロを120円とするなら、42万から48万円、日本よりずいぶん安いですが誤訳ではありません)はかかります。そして求められるサイズは、母豚2700頭か3200豚の母豚農場(サイト1)とその離乳舎農場(サイト2)であり、数十億円単位のお金が必要です。中小農場では資金手当てができないのです。スペインでは最近10年でこのような大型農場が3倍に増えています。
スペイン養豚産業界の問題としては、1)農場のハイテク・デジタル化が進みそれに対応できるプロフェッショナルが非常に不足。その他として2)電気・ガス代が高騰、3)町に住む人たちからの悪臭への苦情、4)過激福祉活動家、5)政治家の無知な発言(スペインに養豚は不要など)です。
とくに4)と5)は、経験も知識のない人への啓蒙活動などの農畜産業の擁護者が必要です。写真は3と5の記事です。
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