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APP胸膜肺炎は根絶を

更新日:11月1日

 APPは厄介な病気です。アクチノバチルス胸膜肺炎といいます。APPは突然発生し、主に6週から20週齢の肥育豚で、呼吸器症状を発症、伝染が早い。急性から慢性あり。急性例では呼吸困難で、鼻腔から泡状の出血し死亡。急性では死亡率20-80%。急性が発症している農場では、まず抗生剤の注射、飼料添加または飲水添加を。

Control: APP常在農場では、抗生剤・衛生管理・ワクチン接種の3つの対策が必要。発症している農場では、まず抗生剤の注射だけでなく、飼料添加(連続または間ケツ法)または飲水添加を2-3週間すると死亡率は減少。しかし抗生剤では感染を完全に排除できない。

 衛生管理では、オールイン・オールアウトと日齢別飼育と空白期間でのそうじ・水洗・消毒・乾燥の徹底、その他としては飼育密度を下げる、換気改善、他の病気をなくすなどの管理が必要。


 根絶には1)全淘汰とAPP陰性種豚再導入(depopulation-repopulation)か、2)母豚へワクチン接種と抗生剤使用で早期離乳し、離乳豚は別飼育しつつ、感染母豚の淘汰とAPP陰性種豚を再導入する方法がある。根絶の詳しくは健康ページとその細菌タブを。


 2022年のLeman学会で、米国大手TriOaks社でのAPP肺炎の大発生が報告されました (Dr. L Glowzenski)。出荷直前の2900頭豚舎で発生し、35%の肥育豚が死亡したそうです。どうやら出荷会社の契約スタッフが他農場で使用して消毒していない用具を持ち込んだようです。その出荷会社と契約している周囲の他農場でも発生。Youtubeで見れます。https://www.youtube.com/watch?v=VxWgBhgn3NU



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