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プロのための養豚アカデミー
Pig School for Professionals

関連行事カレンダー
2026年
2月3日、カンサス州立大学profitabilty会議、USA
2月28-3月3日, 米国養豚獣医師会, Las Vegas, USA
3月20日, 春分の日
3月16-17日、養豚国際フォーラム2026、福岡市
3月23-24日(月・火)日本養豚経営研究会、明治大学グローバルフロント2F4021教室
4月13-15日、養豚農場の病気排除法学習コース、ケベック、カナダ
6月16-19日 IPVS, ベトナム、ホーチミン市
6月21日 夏至
7月3-4日, 世界ポーク Expo, デモイン市、米国
2027年
5月19-21日 国際畜産総合展, 愛知国際展示場

新記事:
ヘッドライン・ニュース


種豚メーカー若雌豚初種付4条件比較
育成ユニットGDUで育成してきた若雌豚に初種付けする場合に考慮すべき4条件です。各種豚メーカーで違いがあります。 早期発情 -190~200日齢までに初発情が記録されている 若雌豚は2回目の発情期に交配。3回目の発情期まで交配を遅らせるのは、最低体重目標を達成する場合に限る 体重は140~160 kgで。交配体重の増加は、初産時の死産率の上昇、跛行による淘汰が増加 240日齢までに種付け カナダ・アルバータ大のJennifer Patterson博士が、バンフ学会2025年で発表しました、若雌豚の初種付け4つの条件です。4つの種豚メーカー(AcuFast、ハイポ、PIC、トピッグス)によってずいぶん違うものです。AcuFastは北米のメーカーです。 詳しくは 施設ページ の「 若雌豚育成ユニット(Gilt Development Unit: GDU)と育成・選抜プログラム 」でも。


肥育8年推移ベンチマーク
2025年末に米国ポーク生産者委員会(NPB)が「米国5年ベンチマーク」を米国メタファーム社の協力で発表しました。 離乳豚1800万頭、肥育豚1800万頭、ウイーン・トゥ・フィニッシュ豚1000万頭です。 これに前回2021年と2023年発表のデータを加えて8年推移ベンチマークとしています。自農場を世界競争に曝すことに活用できます。米国の平均は低いので、日本の目標ベンチマークとして上位10%値を示します。 肥育成績は確実に上昇しています。育種の効果です。離乳豚で年平均4グラム、肉豚で年平均9グラム改善しています。詳しくは繁殖ページの ベンチマークタブ の8年推移ベンチマーキングで。


8年推移ベンチマーク繁殖
2025年末に米国ポーク生産者委員会(NPB)が「米国5年ベンチマーク」を米国メタファーム社の協力で発表しました。繁殖462農場です。これに前回2021年と2023年発表と2024年とのデータを加えて8年推移ベンチマークとしています。自農場を世界競争に曝すことに活用できます。 繁殖の総合指標である年間母豚当り離乳頭数、この8年で1.5頭、年間0.21頭改善しています。ただし米国は平均が低くて、日本の目標値としては低すぎるので、上位10%値も示しました。上位10%値だと平均年0.36頭改善しています。詳しくは繁殖ページの ベンチマークタブ の8年推移ベンチマーキングで。
経営


悲劇からの回復5つの質問
米国では2020年コロナ禍での屠場閉鎖により、数十万頭の豚の農場内での安楽死での全淘汰という未曾有の悲劇的事件がありました。実際に関わった農場主・スタッフ・獣医師・関係者の心的外傷性ストレス(トラウマ)は大きい。そのトラウマからの回復ツール「5つの質問」が米国養豚獣医師会で開発されました。 5つの質問に1)自分で自問したり、できれば2)友人とペアで、または3)チームで話あうことで、トラウマから回復しようする時に役立つように設計されています。とくに同じストレス要因を経験している同僚達によるピアサポートの活用は、心理的健康を守る効果的なツールであることが示されています。 人生には悲劇的事件もあります。多くの人がこのトラウマ回復ツールを知っておくのは有用です。詳しくは福祉ページの 安楽死タブ で。出典:米国養豚獣医師会ASSVのサイト。 全淘汰後のトラウマの回復ツール「5つの質問」 今どうしても心から離れないことがあれば話してください。それは何ですか? それについて何を覚えていますか? その状況であなたが正しく行動したことを思い出せますか? 小さな


スペインでアフリカ豚熱ASF発生第一報
11月28日付けのpig333ニュースです。1994年アフリカ豚熱の撲滅以来、スペイン養豚は欧州最大の養豚国と輸出国になっただけに、欧州養豚界は大ショックです。バルセロナ(サグラダファミリアで有名な観光地)近郊で、2頭の死んだイノシシから検出されました。以下のASF対策マニュアルが発効されました。 感染地域の境界設定 イノシシの死骸の積極的な捜索と除去 当該地区での狩猟禁止(ASF非感染地域へのイノシシの移動を防ぐため) 当該地区の活動の制限 受動的な監視の強化 当該地区の養豚場でのバイオセキュリティ強化 当該地区には、半径10km圏内には5戸の養豚場があります。また、半径10~20km圏内には、合計34戸の生産・繁殖農場があります。 ASFは2014年にロシアからバルト諸国とポーランドに侵入して以来、欧州連合で存在し続けており、現在13か国(イタリア、ドイツ、ポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、スロバキア、チェコ共和国、ハンガリー、ギリシャ、ルーマニア、ブルガリア、クロアチア)に存在します。 参考 ttps://...


群閉鎖での失敗例
群閉鎖法でいったん成功したように見えたが、失敗3例が欧州で報告されています。すべてが成功するわけでないようです。失敗例は報告されにくいので貴重です。 1)A農場(母豚7500頭)は11カ月の閉鎖をおこなったが、閉鎖法終了後4か月でPRRS再発症(暴露法の記述なし) 2)B農場(母豚6500頭)は12カ月の閉鎖をおこなったが、閉鎖法終了後6か月後にPRRS再発症(暴露法の記述なし) 3)C農場(母豚4500頭)は血清暴露法で閉鎖11カ月実施したが、閉鎖終了直後にPRRS再発症(血清で暴露) 失敗の一番の原因は、大規模農場であり、確実に全頭に暴露するのが難しかったようです。多くの建物や場所を持つ大規模農場では、ウイルスが「生き残り、動き回る」と筆者は考えています。詳しくは 健康ページ の「群閉鎖」を。
栄養・繁殖


若雌豚の初発情日の記録を
初交配日齢の早い若雌豚は、その後の生涯成績が優れていることがわかっています。良い母豚は早く発情が来るのです。若雌候補豚では初発情日から2回目の発情で初種付けが奨められています。発情したが種付けしなかった日(HNS: Heat No Service)として初発情日を記録するのが一般的です。 図は、初交配日齢が早いほど、生涯(母豚の平均生存日数は平均1000日)での離乳子豚数生産の効率がよくなることを示しています。大規模農場ではその傾向が強いのです。なお年間化というのは年間に換算しています。 カナダ・アルバータ大学では、良い母豚にするには、140日齢から雄豚での性刺激を与えて、若雌豚が早く発情がくるように管理することを奨めています。そうすることで初交配日齢も早くなり、生涯日齢・長期生存性もあがります。そのために若雌豚管理ユニットGDUを設けて、雄豚による刺激で,初発情時期を早めるための育成管理が重要とされています。 ただし遺伝もあると思います。よい種豚も大切です。詳しくは 繁殖ページ の 繁殖2タブ の長期生存性と生涯成績の項と 施設ページ で


アフリカ豚熱ASF撲滅成功例
EUでは13か国でアフリカ豚熱ASFが侵入しました。うちベルギー、スエーデン、チェコ共和国が撲滅に成功しています。チェコ共和国での野生イノシシでの発生と撲滅法について解説します。 チェコ方式は、野生イノシシの管理で、以下の3つのゾーンに分けた。 感染ゾーン:この地帯(159 k㎡)は低リスクと高リスクの地区の2つに分けた。高リスク地区(57 k㎡)は、野生イノシシが年中存在する場所と定義。フェンスを設け、専門の狙撃者によって野生イノシシを全殺処分。 集中的狩猟ゾーン:低リスクの周辺地区(8500 k㎡)。 その他:上記以外の全土 チェコ方式のASF撲滅の成功理由 上記3つのゾーンに分けたこと 野生イノシシの死体を集中的に探し排除した 死んだイノシシの監視検査 感染ゾーンでの専門の狙撃者による効率的駆除 感染ゾーンで駆除されたイノシシ死体の廃棄場所と方法の設定 狩猟やサンプル収集時での汚染防止 狩猟者への報償制度 追いたて狩猟の禁止 教育キャンペーン 参考:纐纈、欧米におけるアフリカ豚コレラの現状、ピッグジャーナル2020年10月号 参考2:


オキシトシン使用法
子宮収縮作用のあるホルモン剤です。オキシトシンを投与された母豚では、総分娩時間と子豚の分娩間隔が短縮します。しかし、オキシトシン投与母豚では、死産子数および臍帯断裂した子数が多くなります。カンサス州立大学ニュースから。 子宮収縮刺激の推奨用量は0.5cc(10 IU)。高用量でも使用効率は向上しません オキシトシンは、子宮頸管が完全に拡張した後にのみ投与(数頭分娩後) 未経産母豚(若雌妊娠豚)への投与は避ける 通常分娩の母豚には、6頭の子豚が生まれるまでオキシトシンを使用しない 母豚が子豚を出産してから40分以上経過している場合は、オキシトシンを使用 母豚1頭あたり最大2回までに 詳しくは繁殖ページの 繁殖2タブ(応用繁殖) を。
施設・種豚


母豚8000頭超農場の登場
2025年末に米国ポーク生産者委員会(NPB)がベンチマークを米国メタファーム社の協力で発表しました。繁殖462農場です。 母豚1000頭から3000頭規模で50%あります。この規模が米国養豚産業の主力のようです。母豚4000頭以上が2割あり、成績もいい。ここが将来的に増えてくると思われます。 母豚8000頭以上が8農場あります。 詳しくは繁殖ページの ベンチマークタブ の8年推移ベンチマーキングで。


新豚舎建設費例
Jim Longのポークニュース(2026/1/5)から。現在米国では、繁殖農場は豚1頭当り3500ドル(56万円、1ドル160円)で、母豚5000頭規模だと17.5百万ドル(28億円、1ドル160円)、肥育豚1頭分スペース当り450ドル(7.2万円, 1ドル160円)、2500頭分で1.125百万ドル(1.8億円)です。数年前の2倍になったとJim Longはいい、これほど高いと新豚舎増設は難しいので、今年前半の米国ポーク相場はいい、と予言しています。 高いと言っても日本と比較すると割安ですね。日本の建築業は、規制が強く、生産性が低いのかと思ってしまいます。業界の発展には、養豚インフラを刷新するための革新的なアイデアが必要です。 施設ページ と経営ページの 契約生産例タブ も参考に


ベンチ式分離衛生ゾーン
農場でのシャワーイン・アウトが不可能な場合に、農場への人の出入り法「デンマーク式農場エントリー」が米国の最近の研究でも、養豚農場のバイオセキュリティとして有効とされました(ASSV2025)。 ベンチで区切られた衛生ゾーン(ベンチ式分離ライン)を作ること、石鹸での手洗い、専用長靴、衣服の着替えを含みます。 なお上記に加えてヘヤーネット帽も有効とされました。髪の毛が病原体を運ぶリスクが高いのです。ベンチ式分離ラインは、デンマークで考案され広く世界で、豚や鶏の農場でも使用されています。詳しくは 施設ページ で。www.dairyherd.com/news/education/consider-danish-entry-calf-biosecurity
健康


PRRSからの保護因子
アイオワ州立大学の米国3,680 農場の2025年研究結果からわかったことです。PRRS(豚繁殖・呼吸障害症候群)発生のリスク因子と保護因子(PRRS発生の確率を下げる)を明確にしました。ほかの病気にも言えそうです。 はっきりしたPRRSからの保護因子は: 車両駐車場が明瞭に指定されている 確実なネズミ駆除 飼料タンクに野生動物が接触できないようになっている 明確なリスクは、スタッフが他の農場に勤務する人と同居していることでした。 明確なリスクにならなかったのは、他農場と距離5キロ以内でした。農場間の距離より他の管理のほうが大切なようです。他の記事も参考に。 PRRS とは。 群閉鎖 。 PRRS発生後に 。 引用は ttps:// www.swinehealth.org/january-2026-shic-enewsletter/#four


症状別の母豚治療例
米国の豚生存率を上げる取り組みの一環です。養豚農場の母豚治療プロトコール例です。アイオワ州立大学のRademacher獣医師の発表です。 母豚4000頭の繁殖農場で、妊娠ストール舎では朝に1回飼料給餌しています。その時に、2人一組で前後から6つの項目をチェックし、問題あった場合は、フラグを立てて、後に治療するかどうか決めます(12月14日付けの別記事参考)。 非ステロイド性の抗炎症薬(解熱剤)が多いですね。 母豚の死亡は、繁殖ページの 繁殖2タブ も参考に。なお日本で応用する場合は、休薬期間も含めて養豚専門の管理獣医師に相談してください。


生ワク+バッチ生産+群閉鎖
PRRS生ワクチン接種法と群閉鎖とバッチ生産の3つの組み合わせでの成功例です。フランス養豚密集地帯23農場(母豚100~700頭)で、成功率96%です。大量のワクチン代と検査料がどれほどかは報告されていません。 この密集地域(Brittany地区仏北東の半島部、図はウィキペディアから)では、農場の60%以上がPRRSウイルスに感染しており、GIの近縁種PRRSウイルス(欧州タイプ)のみが報告されていました。 全23農場はバッチ生産方式を採用し、バッチは1、2、3、4、5、または7週ごとに実施されていました。最も多かったのは、3週分のバッチ生産農場でした(23農場中16農場)。 安定化の方法は3つの方法を組み合わせたものです。 母豚、未経産豚、子豚全頭へのGI -MLV生ワクチンの大量接種(1頭2回) 群の閉鎖8週間以上 バッチ生産と厳格な内部バイオセキュリティ対策(豚と人の一方向の移動) 詳しくは 健康ページ を。 参考でttps:// porcinehealthmanagement.biomedcentral.com/articles/10
福祉・食安全・SDGs・幸せ


母豚死亡を減らす米国実践例
米国養豚では高死亡率が大きな問題です。死亡母豚減少に効果のあったのは朝に妊娠ストール舎を2人一組でストール前後から6項目をチェックする方法です。 アイオワ州立大学のクリス・Rademacher獣医師が提案しています。この方法で16.75%あった母豚死亡率が4.25%も下がったと報告しています。 実例は4000頭の母豚農場です。妊娠ストール舎では朝に1回飼料給餌しています。PRRSとマイコ陽性農場です。2人一組でチェックすると約2時間のコストです。なお群飼育だと、3-4人で約3時間かかるのこと。群飼育は人手がかかります。 6つのチェック項目で、問題あった場合は、フラグを立てて、後に治療するかどうか決めます。 症状は、「エサたべていない60%」「四肢障害23%」「発熱4%」「呼吸器病7%」「子宮からの悪露2%」「外傷4%」で、30%が2つの症状があり、もっとも多かったのが「エサ食べていない」と「四肢障害」でした。 産次では、若雌妊娠豚35%、産次1:8%、産次2:7%、産次3:9%、産次4:10%、産次5:11%、産次6:8%、産次7:9%


スペインのアフリカ豚熱続報
欧州発ニュースのPigProgress (12/1日)がスペインのアフリカ豚熱ASFを続報しています。スペインのバルセロナの新聞によると、同じ地区で新たに12頭(うち11頭陽性確認)のイノシシの死骸が見つかったそうです。 オルデイグ農業大臣はイノシシがあさった「ゴミ箱の汚染された食品」がASF発生減である可能性が非常に高いと示唆し、以下の対策を発表しました。 動物が他の地域に移動することを防ぐための柵の設置と忌避剤の使用 イノシシ捕獲用の罠の使用 自然地域を一般人の立ち入り禁止 最大の懸念は、スペイン産豚肉輸出です。発生したカタロリナ地区(世界的有名観光地バルセロナ市周辺)は約5,000の養豚場を有するスペイン最大の豚肉生産地域です。地元の子豚価格と豚肉価格が顕著に低下と報告されています。 すでに日本・米国を含めて40か国が輸入禁止処置を発表しました。 欧州と中国と韓国は、地域限定化( Regionalisation )の協定済です。それは発生現場から半径20キロ以内の農場のみが取引を停止する必要があるが、残りの農場では通常通り取引を継続


安楽死タイミング
適切なタイミングでの安楽死は、動物の痛みや苦痛を最小限に抑える上で極めて重要です。 ✓ 以下の豚はできるだけ早く人道的に安楽死させることです。 2日間の集中治療後も改善の見込みがない、またはケアと治療に反応しない豚。治療には、群れからの隔離も含まれます 重傷を負った豚、または歩行不能で回復の見込みがない豚(起き上がることができない、両足で体重を支えることができない豚は、歩行不能) ボディコンディション・スコア1で歩行不能の豚 穴が開いたヘルニアのある豚 潰瘍を形成し壊死したヘルニアのある豚 立ち上がった際に地面に触れて歩行が困難になるような大きなヘルニアがあり、かつヘルニアに穴がある豚 膣脱・直腸脱が壊死に至った豚 子宮脱の豚 詳しくは福祉ページの 安楽死タブ を
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